韓日学界「新時代報告書」、韓日共同宣言を提案

【ソウル１２日聯合ニュース】韓日の学界が強制併合１００年を迎え両国の未来共同ビジョンを盛り込んだ「韓日新時代報告書」を、今月中に完成する予定だ。外交筋が１２日、聯合ニュースの電話取材で明らかにした。
　両国学界は、この報告書を基に両国首脳が新時代共同宣言を出すことを建議しているという。外交筋は「良い意見として検討が可能だとみている」と話した。これについて、ある政府当局者も「学界として建議するのは当然の内容だが、今後、十分に検討する価値がある」との見方を示した。

　ソウル大学の河英善（ハ・ヨンソン）教授と慶応大学の小比木政夫教授が韓日委員長を務める「韓日新時代共同研究プロジェクト」は、今月中に報告書をまとめ、青瓦台（大統領府）と日本の首相官邸にそれぞれ提出するとしている。早ければ今月末にも両国首脳が会合し共同宣言を出すことを提案計画だと伝えられる。同プロジェクトは１７日に東京で会合を開き、報告書最終案に合意する予定だ。

　両国政府も、報告書の提出を受けた後、内容を綿密に検討し首脳会合と共同宣言について、本格的に検討を進めるものと予想される。実現すれば、１９９８年の日韓共同宣言を超える大きな意味と波及効果をもたらすとみられ、今後の動きが注目される。

　新時代共同研究プロジェクトは、２００８年４月の韓日首脳会談での合意を受け、昨年２月に正式に発足された。韓日関係、国際政治、国際経済の３分野で共同研究を進めている。