韓国の対中国投資・訪問、２００７年を境に減少

【ソウル７日聯合ニュース】韓国に投資したり韓国を訪問する中国人が増え続けているのに対し、韓国の中国への投資や訪問は２００７年から減少に転じたことが分かった。

外交通商部が７日に公表した韓中経済通商関連の統計資料によると、韓国の対中国投資は２００４年が３９６５件・３７億１０００万ドル、２００５年が４６１８件・３６億５０００万ドル、２００６年が４６７９件・４５億３０００万ドルと増加してきたが、２００７年に４５７８件・７１億２０００万ドルに減少してからは、２００８年が３２２７件・４８億４０００万ドル、昨年は２０８９件・２６億２０００万ドル（約２２９３億円）と、減少が続いている。

昨年の韓国の対中国投資件数は、過去最多の２００６年に比べ２５９０件、比率では５５％激減した。ことしも３月までの投資が５４７件・５億９０００万ドルにとどまっているが、中国は依然として、韓国の海外投資のうち１位を占めている。

中国を訪問する韓国人の数も、２００４年が２８４万人、２００５年が３５４万人、２００６年が３９２万人、２００７年が４７８万人と増加したが、２００８年は３９６万人、２００９年は３２０万人と落ち込んでいる。ことしは５月までに１６２万人が中国を訪れている。昨年よりは多いものの、訪中韓国人数が最も多かった２００７年には大きく及ばない。

こうした状況について専門家らは、最近の韓国経済難もあるが、賃金、経営環境などの面で中国投資の魅力が以前に比べ少なくなっているためと分析する。

一方、中国の対韓国投資は、２００４年の５９６件・１１億７０００万ドルから、２００６年は３３４件・４０００万ドルに減少したが、２００７年に３６４件・３億９０００万ドルと増加に転じた。以来、２００８年は３８９件・３億３０００万ドル、昨年は５３８件・１億６０００万ドルと、再び増加傾向を示している。ことし３月までの対韓投資も１５９件・３０００万ドルと、前年同期比で２．１％多い。

韓国訪問者数は、２００４年には６３万人だったのが、２００５年は７１万人、２００６年は９０万人、２００７年は１０７万人、２００８年は１１７万人、昨年は１３４万人と、増加の一途をたどっている。ことしは５月までに６８万人の中国人が韓国を訪れた。昨年韓国に入国した外国人数に占める中国人の割合は、日本人に続く２位となった。

２００８年には１６８３億２０００万ドルに達した韓中貿易規模も、世界金融危機以降の景気低迷の影響で昨年は１４０９億５０００万ドルと、１６．３％減少した。