「北に不満、政府に頼みたくても…」話せない現代峨山

　北朝鮮の金剛山（クムガンサン）関連措置が続く中、現代峨山（ヒョンデ・アサン）はどうすることもできず頭を悩ませている。

現代峨山は北朝鮮名勝地総合開発指導局の８日の声明発表から１１日まで、金剛山で北朝鮮側と毎日接触している。しかし北朝鮮は現代職員の撤収問題についてはまだ言及していない。

現代グループは金剛山地区の宿泊・埠頭・道路などの施設に約２２６０億ウォン（約１９０億円）を投資した。土地・事業権確保のための資金と各種インフラ事業取得額を合わせると対北朝鮮投資は１兆３０００億ウォン台にのぼる。

現代峨山は金剛山観光が中断された後、７割近い職員が会社をやめている。公に話せないが、会社の内部では強硬措置に出る北朝鮮はもちろん、韓国政府に対する不満までも出ているという。

昨年８月、現代グループの玄貞恩（ヒョン・ジョンウン）会長が北朝鮮を訪問し、観光の再開など５項目に合意して帰ったが、政府は民間レベルの合意だとして認めなかった。今では政府・企業の財産権が脅かされているにもかかわらず、政府が北朝鮮側と積極的に対話しようとしていないということだ。