＜サッカー＞ファーガソン監督、なぜ？　朴智星を抜いた後にマンＵが逆転負け

　マンチェスター・ユナイテッドが欧州サッカー連盟（ＵＥＦＡ）チャンピオンズリーグ準々決勝の第１戦でバイエルン・ミュンヘン（ドイツ）に１−２の逆転負けを喫した。攻守で活躍していた朴智星（パク・チソン、２９）を交代させた後に逆転を許したため、惜しまれる試合だった。

マンＵは３１日（日本時間）、独ミュンヘンで行われた試合で、前半２分にルーニーがゴールを決めて先制した。しかし後半３２分、リベリーのＦＫがルーニの体に当たってゴールに入る不運で同点を許した。試合終了直前にはオリッチに逆転ゴールを奪われ、試合を落とした。

マンＵのファーガソン監督は「今日の試合ではミュンヘンがより良いチームだった。よくプレスをかけたミュンヘンの選手をほめるしかない。マンＵはボールキープ率でも劣り、簡単にゴールを許して勝利を譲った」と敗北を認めた。

しかしファーガソン監督の用兵術が俎上に載せられた。ファーガソン監督は後半２５分、朴智星とキャリックを抜いてベルバトフとバレンシアを投入した。３日に行われるチェルシーとのプレミアリーグのホーム試合を控え、朴智星とキャリックの体力を温存するという計算だった。だが、これが裏目に出た。中盤でミュンヘンのＭＦ陣に圧力をかけていた朴智星とキャリックが抜けたことで、マンＵはチームのバランスが急激に崩れ、２ゴールを奪われた。

スペイン国営チャンネルＴＶＥ１の解説者は「朴智星はミュンヘンを前方からよく抑えていた。ナニーとともにミュンヘンの弱点であるサイドを突破するプレーも良かった。朴智星を抜いて戦術を変えたのがマンＵが逆転負けした原因」と分析した。