「３Ｄの任天堂ゲーム、来年初めに発売」（１）

○来月「ニンテンドーＤＳｉ」を発売する甲田峰雄韓国任天堂社長

韓国任天堂の甲田峰雄社長は２９日、「スマートフォンが普及し、モバイルゲームが活性化しても、任天堂の機器だけで楽しめる次元の高いゲームを出しながらゲーム市場を主導していく」と述べた。

甲田社長はこの日、ソウル南大門路（ナムデムンロ）大韓商工会議所国際会議場で携帯用ゲーム機「ニンテンドーＤＳｉ」試演行事を開いた。

国内市販は来月１５日。０７年１月に韓国で発売し昨年末まで３００万台以上が売れた世界的ヒット作「ニンテンドーＤＳ　Ｌｉｔｅ」の後続作だ。従来型とは異なり、新しいモデルは無線インターネットを利用し、任天堂のウェプページでゲームをダウンロードして利用できる。

任天堂は００年代半ば以降、「Ｗｉｉ」とＤＳシリーズを前面に出しながら世界ビデオゲーム市場を主導してきた。しかし昨年からソニー・マイクロソフトなどの攻勢を受け、勢いがやや停滞している。

−−スマートフォン利用者が増え、任天堂のような携帯用ゲーム機専門会社が委縮するという見方がある。

「ゲーム市場で最も怖いのは消費者の無関心だ。スマートフォンはゲーム全般に対する関心を高めてくれるだろう。これを土台にスマートフォンゲームと差別化できる任天堂ならではのゲーム機器とソフトウェア（ＳＷ）を開発すればもっとよい」

−−任天堂のゲーム市場を開かれたスマートフォンＡｐｐストア（アプリケーションオンライン市場）のような形態に変えたり、似たようなところに任天堂ゲームを出す計画はないのか。

「ない。レベルの高いゲームを開発する能力があるところとライセンス契約をする閉鎖的な形態を維持する方針だ。ニンテンドーＤＳシリーズを利用して楽しめるゲームだけを出す。顧客がお金を支払っても利用したいと思うほどのゲームを開発すればよい」