６５歳の韓国人マラソンランナー、米大陸横断へ

【ニューヨーク１８日聯合ニュース】ニューヨークの韓人マラソンクラブの会長を務めるクォン・イジュさん（６５）が、３５００マイル（約５６００キロメートル）の米大陸横断マラソンに挑む。１７日にニューヨークで出発式を行い、チャレンジの第一歩を踏み出した。
　１０年ほど前は糖尿病で歯が全部抜けるほど健康状態が良くなかったというクォンさんは、マラソンどころか歩くこともままならなかった。病気を乗り越え長距離マラソンにチャレンジしたのは、治療が大変な病気をマラソンで克服した経験を生かし、糖尿病予防の重要性をアピールしたいという考えからだ。同時に、世界平和と南北統一を祈願し、東海（日本名：日本海）と独島（日本名：竹島）の韓国領有権を世界に広報するという目的もある。

　トップクラスのマラソンランナーでもフルコースを走れば体重が落ち、正常な状態に戻るには数カ月のコンディション調節が必要となる。だがクォンさんは、フルコースよりはるかに長い距離を１１０日間走ることになる。

　クォンさんは「砂漠もあり、山も越えねばならない。果てしなく走り続ける道だということはよくわかっているが、同胞の顔を見て、家族のことを考えながら走りたい」と、覚悟を示した。また、「韓国人は非常に優秀な民族。高齢の自分が走るのを見て、同胞らが誇りに思ってくれれば」とも話した。

　大陸横断には２３日に出発し、７月９日にゴールする予定だ。