＜野球＞金泰均、オープン戦で打率４割台に

日本プロ野球に今年デビューした金泰均（キム・テギュン、２８、千葉ロッテ）がオープン戦で猛打を見せている。しかし弱点もすぐに露出するのではという懸念も出てきている。

金泰均は最近ずっとチームの４番打者で試合に出場している。１日に名古屋ドームで行われた中日戦で初ホームランを含む３打数３安打をマークした後、３日にホーム球場のマリンスタジアムで行われた横浜戦では決勝打を含む二塁打２本を放った。４試合の成績は１２打数５安打（打率４割１分７厘）１本塁打３打点。長打率は０．９１７にのぼる。

千葉ロッテの西村徳文監督は金泰均に絶対的な信頼を表している。また千葉ロッテには金泰均の席を脅かすほどの大砲もいないため、シーズン開幕戦（３月２０日）から４番に入ると予想されている。

心配される点もある。日本野球は相手選手の分析能力が世界で最も優れている。意欲あふれてオープン戦ですべてを見せてしまえば他球団に弱点も把握される。

読売の李承?（イ・スンヨプ、３４）もこういう経験をした。李承?は昨年のオープン戦で打率３割２厘、８本塁打という成績を残した。当時、李承?は０８年の不振をばん回するために意欲的にオープン戦に臨んだが、結果的に自分の情報を相手に露出する格好となった。

李承?は昨季が終わった後、「オープン戦で多くのものを見せたくなかったのでゲーム中に交代させてほしいと話したこともある。またオープン戦があまりにも良かったのでシーズンに向けて油断した面もあった」と語った。

国内の主戦級選手は概してオープン戦の成績よりも自分の成果の点検に力を注ぐ。日本の選手はわざと相手に負けたりもする。

金泰均は４日、中央日報と電話で「オープン戦の成績については最初から気にしていない。投手が探っていると感じた時は自分もそうすればいい」と楽観的に語った。

成績が良くても周囲では心配が多い。しかし金泰均はこうした点について深く考えていないようだ。金泰均は「日本での最初のシーズンなので気楽にやっていきたい。韓国でのペースと同じようにシーズンを準備している」と言って笑った。