金剛山観光道を通じて北朝鮮軍兵士が帰順

　金剛山（クムガンサン）観光のために開設された南北間東海線陸路を通じて２日、北朝鮮人民軍兵士１人が帰順してきた。対北情報消息筋は「北朝鮮の一般兵士だと把握された軍人が２日午後、徒歩で軍事分界線を越え、韓国の警戒所に帰順の意思を明らかにした」とし「国情院など関係機関合同尋問班が帰順の動機や経路などを調査中」と述べた。この地域は鉄柵でふさがれたほかの軍事分界線と違い、南側関係者と車が行き交うように通行路が作られている所だ。消息筋は「北朝鮮軍の厳しい警備がなされているここを通じて帰順した点が注目される」と述べた。

南北間には開城工業団地に行く京義線と金剛山の道である東海線道路・鉄道が開設されており、東海線陸路を通じて北朝鮮住民が帰順したのは今回が初めてだ。当局者は「北朝鮮が先月２６日、韓国民４人を不法北朝鮮入国の疑いで取り締まり・調査中だと明らかにした状況なので、政府は帰順問題に慎重に対応している」と説明した。

◆北「韓国住民４人の身元すぐ通報」＝北朝鮮は２日に行われる開城工団実務接触でこれら４人に関して「該当の機関で調査中であり、やや時間がかかる問題だ」とし「最終確認されれば正式に通知する」と明らかにした。北朝鮮はこれらの身元、北朝鮮入国経緯、現在の状況などに対して知らせてほしいという韓国側要求にこのように返事したと統一部が伝えた。