日本専門チャンネル、韓国人の視点で日本文化を紹介

【ソウル２日聯合ニュース】日本文化専門ケーブルテレビチャンネル「チャンネルＪ」は、２００６年４月に放送を開始し、日本のドラマや旅行番組、ドキュメンタリーなどを輸入し、放映してきた。
　ソン・ヒョンハ代表は、生き残りのためには日本の番組の輸入だけに頼るのではなく、コストがかかってもオリジナルのコンテンツを生産すべきで、韓国人の視点で日本を見ることができる番組を制作したいと話す。まずは日本と韓国の文化が比較できる番組を下半期から週１本程度、放映する計画だ。日本の業者に計画案を渡し、番組を制作したこともあるが、視点の違いがあった。そのため、韓国の番組制作会社で、韓国人の目線が入った番組を作る考えだと説明した。

　先月には視聴者２０人を招待し、鹿児島県の知覧武家屋敷群、仙巌園、沈寿官窯など観光名所をめぐる番組を制作した。今月に２回にわたり放映する予定だ。こうした鹿児島文化旅行を皮切りに、今後も日本の地方自治体の協賛を得て、各地を紹介する番組を制作していく計画だ。

　チャンネル開局以来、テレビ朝日「マグロに賭けた男たち」などのドキュメンタリー番組や旅行番組、グルメ番組などが好評を得てきた。ＮＨＫの大河ドラマ「篤姫」「風林火山」などは、日本時代劇マニアがいる。主な視聴者層は４０～５０代の男性だという。２００７年までは４００万人程度だった視聴者数は、昨年末現在、９５０万人に増えた。最近はチャンネル認知度も上がったが、視聴率はまだ、１００余りのケーブルチャンネルのうち７０位圏と低い。ソン代表は「日本マニアは多いが、声高に日本が好きだと言えない雰囲気がある」と指摘する。今後、韓日間に和解ムードが築かれ、文化開放がさらに進めば、加入者も増え、視聴率も上がるだろうと期待した。

　また、最近はＮＨＫのドラマを国内のほかのケーブルチャンネルにも紹介するなど、日本のテレビ番組を韓国に流通させるコンテンツ・ディーラーの役割を務めた。放送以外の付加的事業も展開していく考えだ。