学歴詐称の申氏電撃帰国「申し訳ない」

１６日午後６時３８分、ソウル西部地検玄関前に緑の乗合車が到着すると約２００人の取材陣が集まった。学歴偽造波紋を投げかけた申貞娥（シン・ジョンア、３５）氏が乗った車だった。

申氏は取材陣が車を取り囲んで質問を投げかけたことから５分間、車の中に閉じこめられた。彼女は車から降りた後、捜査官２人としばらく撮影に応じた。「ブランド族」とうわさされているが、この日の申氏はベージュのジャケットにジーパン、ナイキの運動靴を着用した比較的地味な格好だった。記者たちの質問が散発的に飛び交ったが、申氏は一言も発言しなかった。

米国ニューヨークで２カ月間、身を潜めていた申氏はこの日午後、日本の成田空港に姿を現した。サングラスをかけた彼女はうなだれて出国場に現れた。申氏は２カ月前、ニューヨークＪＦＫ空港に到着した時とは違い、帽子はかぶっていなかった。本紙など記者たちがさまざまな質問をしたが、彼女は「物議をかもして本当に申し訳ない。検察へ行ってすべて話す」という言葉以外には口を割らなかった。

申氏は１３日、ニューヨークを出発、１４日東京に到着したということだ。同日、申氏の弁護人パク・チョンロク弁護士もソウルから東京に来た。２人は東京のホテルで会って帰国日程と検察出頭問題を協議したということだ。

申氏は午後２時４０分発、日本航空便で帰国した。朴弁護士は午後３時２５分発、アシアナ航空便で帰国。申氏は午後５時１０分、仁川（インチョン）空港入国場に入るやいなや、令状を受けてあらかじめ待機していたソウル西部地検捜査官５人に逮捕された。