韓日戦するの？しないの？…サッカー協会幹部が食い違う意見

大韓サッカー協会首脳部が「一進一退行政」でひんしゅくを買っている。

スペインで副会長が「韓日戦が開催される」と言うとソウルの会長が数時間後に「確定していない」と述べた。ワールドカップ開幕をわずか４カ月あまり控えた状況で起こったことであることから、サッカー協会を見るサッカーファンは不安だ。どうしてこんなことが発生したのだろうか。

発端はノ・フンソプサッカー協会副会長の発言だった。ノ副会長は２２日（日本時間）、ホ・ジョンムチームが転地訓練中のスペイン・マルベーヤで「５月２５日、日本の東京で日本と親善試合をする」と明らかにした。「国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）がヨーロッパなどでリーグを終えた選手たちを保護するため、５月１７日から２３日までＡマッチを行うことができないようにしたが、韓日戦はこの期間の後に開かれるので問題にならない」と親切な説明まで付け加えた。

しかしその数時間後、チョ・ジュンヨンサッカー協会会長は「韓日戦についてはまだ何も決まっていない。２月、東アジア大会が終わった後で論議する事項」とし、ノ副会長の発言を否認した。サッカー協会最高首脳部である会長と副会長がＡ代表チームの親善試合をめぐり食い違いを見せたのだ。結果的にノ副会長が慎重ではない発言をしたものと見られる。

韓日両国サッカー協会は昨年から韓日戦開催に同意し、具体的な日程を論議してきた。しかし韓日戦は両国が得るものが一般的なＡマッチと特に違うだけに計算しなければならないことが多い。

韓日戦は１００％興行が保証されたカードだ。両国ともこれをよく知っている。したがって多くの収益が保障されるライバル戦の開催権を相対国に譲歩するわけがない。しかもワールドカップ開幕を目の前にして韓日戦が開かれるなら何としてもホームで開催しようと考える。宿命のライバルに敗れた場合、受ける心理的打撃がワールドカップ本選までつながる可能性が高いからだ。

キム・ジュソンサッカー協会国際部長は「非常に敏感な事案であるだけに、慎重に検討している」と話している。