来年の経済成長率４．６％、韓国銀行見通し

韓国銀行は１１日、「２０１０年経済見通し」を発表し、来年の年間経済成長率は４．６％を記録するとの見通しを示した。来年は上半期（前期比０．７％）より下半期（前期比１．１％）の成長が高くなり、成長モメンタムが次第に強化されると予測した。

韓国銀行の見通し値は、政府の５％や韓国開発研究院（ＫＤＩ）、サムスン経済研究所、ＬＧ経済研究院、現代経済研究院など国内主要シンクタンクの平均４．７３％より低いものの、国際通貨基金（ＩＭＦ）の４．５％よりはやや高い水準だ。

分野別の成長率をみると、来年の就業者数は１７万人増加し、今年のマイナス７万人から増加に転じ、失業率は３．５％で、ことし（３．７％）より改善すると見込む。設備投資増加率は、ことしのマイナス９．６％から来年は１１．４％と、大幅に増加するが、建設投資は３．１％から２．５％に下落すると見通した。

民間消費成長率は、ことしの０．３％から３．６％に上昇し、輸出はマイナス０．１％から９．３％と顕著な伸びを示すと予想した。経常収支黒字額は１７０億ドル（約１兆５０００億円）前後で、今年（４３０億ドル前後）に比べ縮小すると見込んだ。消費者物価上昇率はことしと同じ水準の２．８％前後を記録するとした。