韓国旅行「コネスト」 吉本ばなな氏が訪韓…「大切な人と大切な思い出を」。韓国の社会・文化ニュース
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吉本ばなな氏が訪韓…「大切な人と大切な思い出を」

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1980年代後半の小説集「キッチン」出版以降、韓国で人気の日本人作家に定着した吉本ばなな氏(45)が韓国を訪れた。昨年に続いて2度目だ。中編小説「デイジーの人生」(日本では「ひな菊の人生」)の国内出版に合わせた。

小説は、20代半ばの女主人公デイジーが小学生の頃に母を交通事故で亡くした心の傷を克服する過程を、水が流れるように穏やかに描いた作品だ。世の中の平和な風景の裏に危険が隠れていることを看破したデイジーは、いかなることにも驚いたり動揺したりしない少女に成長する。

そのデイジーは先生を足で蹴ったり、勘違いして日曜日に学校へ行き月曜日に休んでしまう自分勝手な友人ダリアと友情を深める。メッセージは「生や死よりも価値あるものは大切な人々との大切な思い出。だから周囲の死をそれほど悲しまなくてもよい」ということだ。

この小説は日本で2000年に出版された。3日の記者懇談会で吉本氏は「むしろ最近出版されるのがよかったのではないかと思う」と話した。小説を書いた当時よりも現在の日本の雇用事情や社会の雰囲気が悪化しているため、より多くの人々を癒やせるかもしれないということだ。

また吉本氏は「特定の薬が特定の人に効くように私の小説は繊細で敏感な人に効果があるようだ」と語った。吉本氏の小説が治癒力を発揮する方法は、残酷な事件、ぞっとするようなエピソードを通してだ。吉本氏は「読者にある深い世界に入って出てきたような感じを伝えたい」と話した。

吉本氏は韓国料理好きでもある。以前に住んでいた家の主が韓国人で、自然に韓国料理に接したという。韓国で3日間は、「初日はおいしい料理を食べ、2日目はメディアとインタビューをし、帰る3日目もおいしい料理を食べるつもり」と話した。

実際、吉本氏は韓国でカンジャンケジャン(カニのしょうゆ漬け)、参鶏湯(サムゲタン)・炭火カルビなどを楽しむ予定だと、出版社側は伝えた。
COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2009年12月04日 15:03
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