‘フィギュアクイーン’キム・ヨナがシーズン開始へ

‘フィギュアクイーン’キム・ヨナ（１９、高麗大）が１６日（日本時間）、フランス・パリで開幕する２００９−２０１０国際スケート競技連盟（ＩＳＵ）グランプリ第１戦に出場し、２０１０バンクーバーオリンピック（五輪）シーズンを開く。

キム・ヨナは第１回大会の後、１１月に米国で開かれる第５回大会にもう一度出場した後、成績によって１２月に日本で開催されるグランプリファイナル出場資格を得ることになる。バンクーバー五輪前に参加する唯一のグランプリシリーズ大会だ。

◇相性のいい舞台

キム・ヨナにとってグランプリシリーズは相性のいい大会だ。０６−０７シーズンにシニアグランプリに初めて挑戦したキム・ヨナは初めての大会で銅メダル（１６８．４８点）を、その後開かれた５回のグランプリシリーズ大会で連続で金メダルを獲得している。グランプリファイナルで獲得した金メダルも２つある。

フランス大会はその中でも初めて優勝した大会で、キム・ヨナには意味深い大会だ。特に今大会にはバンクーバーで競争する浅田真央（日本）とカロリーナ・ コストナー（イタリア）、キャロライン・ジャン（米国）らが出場する。

◇キム・ヨナの独走続くか

キム・ヨナが世界で初めて２００点を超えた２００９世界選手権大会（２０７．７１点）以降、フィギュア界は「当分はキム・ヨナの独走が予想される」と予想した。

１２日（日本時間）の米デトロイト新聞はシーズンを展望しながら「サーシャ・コーエンが負傷のためフランス大会欠場を宣言した。仮にコーエンが大会に出場したとしても、‘世界チャンピオン’キム・ヨナを超えられるかという点には疑問が残る」と報じた。

キム・ヨナは今大会で新しいシーズンプログラム「００７メドレー」（ショート）と「ピアノ協奏曲ヘ長調」（フリー）を初めて見せる。

昨シーズン釈然としない「アテンション」判定を受けたトリプルフリップ−トリプルトーループのコンビネーションジャンプはトリプルルッツ−トリプルトーループのコンビネーションジャンプ（基本点１０点）に変えて誤審の余地をなくし、その代わりトリプルフリップジャンプを跳ぶことにした。

フィギュアファンは、キム・ヨナが昨季グランプリ第１戦で「死の舞踏」と「シェヘラザード」で好スタートを切ったように、今回も第１回大会で‘パリの思い出’をつくることを期待している。