韓日中首脳会談、６カ国協議再開に共同努力

【北京１０日聯合ニュース】李明博（イ・ミョンバク）大統領と日本の鳩山由紀夫首相、中国の温家宝首相は１０日、中国・北京の人民大会堂で１９９９年以来１０年ぶり２度目となる韓日中首脳会談を開催した。１０年間の成果とビジョンをまとめた「韓日中協力１０周年を記念する共同声明」と「経済成長および環境の均衡発展を導出する内容の「持続可能な開発に関する共同声明」を採択した。

　１０周年記念共同声明では、相互尊重、平等、共同利益、開放性、透明性、および多様な文化の尊重が３カ国協力の根幹だと信じるとし、「３カ国は歴史を直視し未来を指向する精神で協力の可能性を模索し、その領域を拡大していく」と述べている。

　高官級接触と戦略的対話促進にも言及し、敏感な問題を適切に処理し、対話と協議を通じた紛争解決を追求するとした。安保対話を強化し、国防と軍事分野の人的交流と協力を促進していくと強調している。

　北朝鮮核問題に関しては、「平和的方法で朝鮮半島の非核化を持続的に追求する」とした。６カ国協議の早期再開に向け他当事国と共同の努力を傾けることを確認し、これをもって北東アジアの平和と安定を守り、ひいては平和で調和し、開放され繁栄したアジアを建設すると述べた。

　持続可能な開発に関する共同声明では、気候変動に対応できるよう統合された河川管理と水資源管理に焦点を合わせ、間もなく水資源関連担当相の協議体を設立すると明らかにした。３Ｒ（リデュース（節約）、リユーズ（再利用）、リサイクル（再活用））精神に基盤を置く韓日中循環経済モデル基地の構築を模索し、農業分野の３カ国協議体を目指す。

　また、来年の第３回韓日中首脳会談と第４回３カ国外相会談を韓国で開催し、来年１１月に韓国で開催される主要２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会合（金融サミット）の成功に向け緊密に協調することにした。

　このほか▼韓日中協力サイバー事務局開設▼あらゆる形態の保護貿易主義に反対▼３カ国青少年およびメディア交流に向けた長期的協議体の構成▼国連改革と地域・国際問題に関する協議の強化――などに合意した。