新婦から３７００万ウォン盗み結婚式当日逃走した新郎逮捕

　先月２９日午前１１時３０分、ソウル江南のホテル。３０分後、このホテル１階のウエディングホールで新郎キム容疑者（２９）と新婦パク某さん（２６）の結婚式が行われる予定だったが、媒酌人、司会者、新郎側の祝賀客は現れなかった。１０分後、新郎キム容疑者は「母がちょうど到着したと連絡が来た。行って連れてくる」と外に出た。

しかし式が始まる昼１２時になってもキム容疑者は戻って来なかった。「もしかして事故が起きたのではないか」と思いながらハラハラして待っていた新婦と家族たちは、しばらくしてキム容疑者が逃げたという事実を知った。キム容疑者があらかじめ精算しておいたと言っていた結婚式の費用１０５０万ウォンは花嫁の手元になんとか残されていた。パクさんは自分のハンドバッグの中に入っていたご祝儀１０万ウォンも消えたことを見つけた。

キム容疑者は今年初め、他人の紹介でパクさんに会った後「ボルボのスウェーデン本社から辞令が出たので結婚して一緒にスウェーデンに行こう」とプロポーズをした。キム容疑者の家族に会えなかったパクさんがためらうと、彼は「今、父は集中治療室にいるので面会は難しい」と嘘をついた。結婚を約束してから、キム容疑者はさまざまな理由でパクさんからお金をもらっていた。「母が急にお金が必要だというので１００万ウォンだけ貸してくれ」「カードを貸してくれれば父へ贈り物を買ってすぐ返す」とパクさんを欺いて横取りしたお金が３７００万ウォン。パクさんの弟にまで「けんかをして相手にけがさせたので、和解しなければならない」と数十万ウォンをもらっていた。ソウル西部警察署はキム容疑者を逮捕し、詐欺などの疑いで取り調べることにしていると２４日、明らかにした。