金剛山できょう南北赤十字会談、離散家族再会を協議

【ソウル２６日聯合ニュース】韓国と北朝鮮は２６日から３日間、北朝鮮・金剛山観光地区内の金剛山ホテルで南北赤十字会談を行う。秋夕（旧盆）の南北離散家族再会について、日程や形式、規模などを話し合う。
　北朝鮮側も、今回の会談は現代グループの玄貞恩（ヒョン・ジョンウン）会長と北朝鮮・朝鮮アジア太平洋平和委員会間の合意履行案を協議する場となるだけに、積極的に臨むことが予想される。特に、先ごろ故金大中（キム・デジュン）元大統領弔問のため金基南（キム・ギナム）朝鮮労働党中央委員会秘書を団長とする使節団がソウルを訪れ、李明博（イ・ミョンバク）大統領を表敬訪問し、南北関係発展に対する金総書記の立場を伝えている。今回の会談の進行は、比較的スムーズにいくものと期待される。

　韓国側は、昨年７月に完工した金剛山離散家族面会所を活用した離散家族再会の定例化、北朝鮮拉致被害者・国軍捕虜など「特殊離散家族」問題の根本的解決も北朝鮮側に促す。

　韓国側首席代表を務める大韓赤十字社の金栄チョル（キム･ヨンチョル）事務総長は、核心の議題は離散家族再会だとしながらも、人道的次元で論議できるものは可能な限り多く議論するとし、拉致被害者・国軍捕虜問題もここに含まれると強調した。離散家族再会については、規模は従来のものを基本に、状況が許せばより多くの家族が再会できるようにするとしたほか、時期については秋夕前後で行えるよう努力すると述べた。

　一方の北朝鮮側は、金剛山離散家族再会を契機とした金剛山観光の再開問題と、コメ・肥料など人道的支援問題を提起する可能性もあると、一部ではみている。これに関連し、金事務総長は「離散家族再会と金剛山観光再開は無関係」と、一線を引いた。韓国側関係者は、ひとまず離散家族問題を協議する場として話をするとしながらも「赤十字レベルでの協議が可能なほかの複数問題についても話し合いが行われると考えられる」と話している。

　金事務総長のほか、統一部の金義道（キム・ウィド）統一政策協力官、大韓赤十字社のキム・ドンシク南北交流実行委員ら韓国側代表団は、２６日午前８時３０分にソウル市内の南北会談事務局を出発した。金剛山には午後３時３０分に到着する予定だ。宿泊先で会談場も兼ねる金剛山ホテルに到着直後、まずは南北連絡官接触を行い、会談日程を協議する。午後５時ごろ全体会議に入り、基調発言を交換する計画だ。会談２日目の２７日は実務代表接触を行い、最終日の２８日は午前１０時に終結全体会議を開き合意文を発表する予定だが、これは協議結果により流動的だ。

　北朝鮮側からは、これまでにも南北赤十字会談首席代表を務めてきた崔成益（チェ・ソンイク）朝鮮赤十字会中央委員会副委員長が、今回も首席代表となる。