南大門市場を美しく再整備、市が環境改善計画

【ソウル２０日聯合ニュース】ソウルの観光名所のひとつ、南大門市場に乱立する老朽建築物や露店商が整備され、美観と歩行環境が大幅に改善される見通しだ。
　ソウル市都市建築共同委員会は２０日、「南大門市場第１種地区単位計画　区域指定および地区単位計画」を通過させたと明らかにした。南大門市場は明洞、北倉洞、崇礼門（南大門）など主要観光地に近いが、老朽した建物が多く火災の危険性が高いだけでなく美観を損ねているほか、屋外広告物が乱立し露店商や街頭販売も多すぎるため歩行環境が悪く、商圏が低迷していると説明した。

　市は市場の建築物デザインガイドラインなどを策定、建ぺい率や駐車場設置制限を緩和し、老朽建築物の改築・増築を可能にした。南大門側出口にあるごみ集積場は地下に移し、地上スペースを広場に造成する。道路舗装、電線類地中化、歩行者天国の運営などで、歩行環境を快適に改善する計画だ。市場内のメイン通り・南大門市場２通りは、建物全体または一部をピロティ構造にした建築物を配置し、天候に関係なく市場を利用できるようにする方針だ。

　このほか、看板や屋外広告物は設置個数を制限し、デザイン看板に改善する。無秩序に乱立する露店商は、配置を決め規格化や時間制、実名制などを導入・適用する案も進める予定だ。