青瓦台「人質解放は確認されていない」

韓国政府とタリバンがアフガニスタンの韓国人人質１９人の解放に合意したというアフガン・イスラミック・プレス（ＡＩＰ）の報道に関し、青瓦台（チョンワデ、大統領府）関係者は２６日、「そういう事実は報告されていないし、確認もされていない」と明らかにした。この関係者は「タリバン側との接触は維持している」と付け加えた。

複数の政府関係者によると、韓国政府とタリバン側の接触は小康状態だったが、最近２−３日間は頻繁に接触していたという。しかしまだ対面接触には至っていない。対面交渉が２４時間以内に再開されるほどの状況変化が予想される段階でもない、と伝えられた。

政府の慎重な態度にもかかわらず、一部では「ＡＩＰの報道が解放交渉が重要な局面を迎えていることを反映したもの」という観測も出ている。

外交安保ラインではこの日、タリバン収監者の釈放のために韓国政府がアフガン政府を相手に相当の努力をしている点をタリバン側が認めている、という話が流れた。

以下は政府当局者との一問一答。

−−海外メディアは１９人の韓国人人質が解放されることになったと伝えているが。

「釈放努力を継続しているが、確認されたことはない。

（双方の接触に関する情報の）破片が拡大解釈されたようだ」

−−タリバン側の交渉条件に変化はあるのか。

「そういうことは確認できない」

−−ＡＩＰはアフガン駐留韓国軍の数週間以内の撤収が交渉条件だと報道しているが。

「韓国軍の撤収についてはすでに今年末までに撤収するという立場がある。それは事実でない」

−−対面接触が再開されれば事態解決の可能性は高まるのでは。

「政府は期待を膨らませて話すことはできない。ただ、そういう期待は基本的にあるものだ」

キム・ソンタク記者