パク・テファン世界水泳に意欲「１５００Ｍでアジア新」

【ソウル１６日聯合ニュース】張琳（中国）に持っていかれたアジア記録を、もう１度自分の名前で塗り替えたい――。イタリア・ローマで１７日に開幕する世界選手権を前に、パク・テファンが男子１５００メートル自由形に向けた意欲を示した。出国を翌日に控えた１６日、泰陵選手村で記者会見を開き、準備状況と覚悟を伝えた。
　パクは今大会、２００メートル、４００メートル、１５００メートル自由形の３種目に出場する。２００７年メルボルン大会、２００８年北京五輪でそれぞれ金メダルを獲得した４００メートルでは大会２連覇を狙い、メルボルン大会で銅メダル、北京五輪で銀メダルを取った２００メートルでも、改めてメダル獲得に挑む。１５００メートルではまず個人記録の更新が目標だ。

　パクは２００６年ドーハ・アジア大会でもこの３種目に出場、三冠王に輝いた。１５００メートルでは１４分５５秒０３でアジア新記録を打ちたてた。しかし、北京五輪では張琳（１４分４５秒８４）にアジア記録の座を明け渡し、パクは決勝進出に失敗した。

　パクは「２００メートルと４００メートルではタイトルも獲得し、良い記録を出してきた。今回は１５００メートルでも記録を出したい」と目標を掲げた。ドーハ・アジア大会以降、１４分５５秒台の壁を敗れずにいることが残念でならないと、メダル獲得の可能性が大きい２００メートルと４００メートルよりも、１５００メートルの記録更新を強調する。自己ベストの更新はもちろん、張琳に奪われたアジア記録を奪還したいと闘志を燃やす。

　これまで大きな大会で、好記録を出すことでメダルが後についてきた。今回も「良い記録を出せば、良い色のメダルがついてくるのでは」と、まずはメダルよりも記録を縮めることに全力を注ぐ覚悟だ。

　パクは１７日、仁川空港から決戦の地、ローマに向け出国した。