＜ハンナラ大統領選挙候補選＞李明博氏が辛勝

　李明博（イ・ミョンバク）前ソウル市長が２０日、ハンナラ党１７代大統領候補に選出された。李明博・朴槿恵（パク・クンヘ）２人の候補の４２８日にわたった大統領候補者選挙大長征は幕を閉じ、ハンナラ党は本格的な大統領選挙体制に切り替えることになった。

李候補はソウル五輪公園体操競技場で行われた大統領選挙候補者選挙開票で計８万１０８４票を獲得し、７万８６３２票を獲得した朴槿恵候補に２４５２票（１．５ポイント）差でかろうじて勝利した。

特に李候補は１３万８９８人（有効投票数）の代議員・党員・国民参加選挙人団投票（全国２４８投票場投票）で、朴候補に４３２票リードされたが、一般国民を対象にした電話世論調査で８．８ポイント、票に換算して２８８４票リードし最終合計で勝った。李候補は大統領候補決定後の演説で「政権を必ず取り戻す」とし「特にライバルだった朴槿恵候補が中心的役割をしてくれるよう願っている」と訴えた。

引き続き「私とハンナラ党は政権交代と世界一流国家建設に意を共にするすべての方々と手を握る」とし「差の政治ではなく和の政治をする」と強調した。

朴槿恵候補は「大統領候補者選挙敗北を認める」とし「党員の本分に帰って政権交代のために一兵卒となって戦地に赴く」と言った。

薄氷の勝負だった。死に物狂いの争いをし、両側の感情も悪化するだけ悪化したので、朴候補支持者たちが本戦で李候補のために力を加えることができるかが課題として残った。

実際１万５０００人の党員と代議員が寄り集まった全党大会長の観衆席からは「大統領候補者選挙無効」という声も飛び、朴候補支持者約３０人は舞台正面に集まって抗議するなど騒ぎが起こった。開票過程は劇的な反転が繰り返された。

正午を過ぎて２４８個の投票箱が開かれるとはじめは大邱・慶北（テグ・キョンブク）地域が集中開票され、朴候補側が勝利に対する自信を見せた。直ちに首都圏の票が開票されて李候補が追い付いた。５～１０分おきに勝敗が変わり、全党大会長は超緊張状態が続いた。

李候補は昨年６月末、ソウル市長から退いて大統領候補者選挙レースを始めたときには朴候補に比べ１０ポイントほど世論調査でリードを許していた。昨年９～１０月、韓半島大運河が全国的イッシューとして注目を集め、支持率面で朴候補をリードし始め、その後、支持率１位の席を退かなかった。

チェ・サンヨン記者

写真＝チョ・ヨンチョル記者