尹大統領弾劾審判の宣告当日 ソウル市が救護所や仮設トイレ設置へ

韓国の憲法裁判所が尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の弾劾審判で罷免の是非の判断を言い渡す当日、ソウル市は大規模な集会の開催に備え市が運用するレンタサイクルのステーションを撤去する。また仮設トイレを用意し、救護所を設置する。市が１３日、明らかにした。

　２０１７年の朴槿恵（パク・クネ）大統領（当時）の弾劾審判の宣告当日の集会では深刻な混乱が起きて４人が死亡しており、これを教訓とした。

　ソウル市と４の自治区は憲法裁、国会、光化門、大統領公邸の周辺に救護所を設置し、仮設トイレを置く方針だ。また集会参加者と自転車の利用者が入り乱れて起きる混乱を避けるため、市が運用するレンタサイクルの貸し出しを一時中止し、ステーションも撤去する。

　憲法裁がある鍾路区は憲法裁周辺の文化財について、防犯カメラやパトロールなどを通じて管理を強化する。

　ソウルの地下鉄１～８号線を運営するソウル交通公社は宣告当日、事故防止のために憲法裁に近い安国駅を閉鎖する方針を発表。大統領公邸に近い漢江鎮駅などについても閉鎖を検討している。

　また市庁駅、安国駅、景福宮駅、光化門駅、汝矣島駅、汝矣ナル駅は状況に応じて列車を停止させず通過させる予定だ。