韓国大統領室の高官が一斉に辞意　権限代行の裁判官任命に反発

【ソウル聯合ニュース】韓国大統領室の秘書室長や国家安保室長など高官らは１日、尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の権限を代行する崔相穆（チェ・サンモク）経済副首相兼企画財政部長官に一斉に辞意を表明した。崔氏が前日の閣議で尹大統領の弾劾審判を行う憲法裁判所裁判官の候補３人のうち２人を任命したことに対する抗議の意味合いがあると受け止められる。

辞意を表明したのは鄭鎮碩（チョン・ジンソク）大統領秘書室長、成太胤（ソン・テユン）政策室長、申源湜（シン・ウォンシク）国家安保室長、張虎鎮（チャン・ホジン）外交安保特別補佐官のほか、首席秘書官の全員。

　崔氏が憲法裁判所裁判官の候補３人のうち２人を任命したことを受け、大統領室は前日、異例に立場を表明し、「権限の範囲外」と強い遺憾を示した。

　大統領室の高官と首席秘書官は尹大統領の戒厳宣言をめぐり、先月４日にも一斉に辞意を表明したことがある。