「暴走族よ、動くな」警察５５００人出動

　 警察庁は光復節の１５日、大規模な暴走行為が予想される全国主要都市で特別取り締まりをする予定だと１３日、明らかにした。毎年３．１節や光復節になると繰り返される暴走族の乱暴な運転と騒音で市民がこれ以上堪えられないとしているからだ。今回の取り締まりには最小の高性能カメラと移動式採証装備など先端装備も動員される。ペイントボール噴射機導入も検討中だ。

◆先端採証装備導入＝警察は１４日夕方から１５日未明までソウル、釜山（プサン）など全国の７大都市と首都圏に取り締まり班５４８２人とサイドカー３１９台を投入して暴走族を取り締まる計画だ。警察庁イム・ハクヨク交通安全担当官は「現場の取り締まりだけではなく、採証を通じた検挙を強化する」と強調した。また「暴走バイクに乗った人も共同危険行為傍助の疑いを適用して立件する方針」と付け加えた。

今回の取り締まりは先端採証装備を使うのが特徴だ。６月に取り入れた暴走族採証用高性能カメラ（９台）と今回初めて使う車搭載用カメラ（４台）が警察の新装備だ。高性能カメラは２０倍ズームで撮影することができ、遠い距離の暴走族を画面に収めることができる。車用カメラは車の屋根の上に小型カメラ２台をつけて運転し、暴走族追跡過程を手軽に映像に収めることができる。警察はまたペイントボール噴射機の導入案を検討している。サバイバルゲームで使うペイントボールにはよく消えない蛍光ペイントが入っていて、これに当たった暴走族を簡単に見分けることができるからだ。

ただ、現在サバイバルゲームで使う模擬銃は拒否感があり、噴射機形態に変えるというのだ。しかし日本の警察が暴走族の取り締まりに使った網やタイヤに巻くチェーンなどは事故を起こす可能性が高いため取り入れないことに決めた。

◆啓発・誘導活動も強化＝取り締まりに先立ち暴走族を相手にした啓発・誘導活動も積極的に繰り広げることにした。警察はすでに暴走族リーダー６８７人に携帯電話文字メッセージ（ＳＭＳ）を２、３回送って事前に警告をしている。暴走サイト加入者とバイク配達業従事者８万２０６１人にも暴走行為をしないよう手紙を送っている。

今年に入って７月まで暴走によるバイク事故死亡者は５７人で、昨年同期間より４３％（１７人）増えた。警察は３月１日の取り締まりで２５７人を摘発し、このうち３８人を刑事立件した。

イ・チョルジェ記者