非常戒厳令は国に大きな危機が迫った時に大統領が発動できる特別命令です。クーデター、内戦、戦争、暴動、国家的災難などの非常事態によって国家の日常的な治安維持と司法権維持が不可能だと判断される場合、大統領が軍隊を動員して治安および司法権を維持する措置、と言われています。
【もし、戒厳令が発令されたら市民生活はどうなる?】
通行禁止、集会禁止などにより市民の自由と権利が制限されます。学校や会社に行けなくなったり、通行時間などが定められる可能性もあります。
韓国で非常戒厳令が出されたのは1980年以来44年ぶりのこと。真夜中のニュースに何事かと市民は驚きと戸惑いを隠せませんでした。国会は一時混乱に包まれましたが、すでに報道されているように直ちに解除要求を請求、大きな衝突もなく、発表から6時間後には「戒厳令解除」となりました。
このタイミングでなぜ尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が戒厳令を出したのか?なんの目的で?という部分や社会に混乱を招いた責任については、追って明らかになる模様です。
「戒厳令解除」となったソウルの朝はいつも通り。通学、通勤の足が乱れることもありませんでした。ただ今後、大統領官邸や国会周辺ではデモや集会などが行われる可能性もあるため、むやみに近づかないようにしましょう。
また旅行で韓国を訪れている方は日本の外務省、在韓日本大使館のニュースをこまめにチェックすることをおすすめします。
・日本国大使館/日本国大使館領事部
HP:
www.kr.emb-japan.go.jp
・在釜山日本国総領事館
HP:
www.busan.kr.emb-japan.go.jp
・在済州日本国総領事館
HP:
www.jeju.kr.emb-japan.go.jp/japanese/
・外務省
HP:
海外安全ページ基本情報「韓国」