世界最大級の珍島潮力発電所、１４日から本格稼働

【珍島１２日聯合ニュース】世界最大級の潮力試験発電所が国内で初めて稼働する。全羅南道珍島郡は１２日、２００５年の着工から４年ぶりに１０００キロワット（５００キロワット発電機２台）の潮力試験発電所の完工式を１４日に行い、本格的な電力生産に入ると明らかにした。
　潮力発電所が設置された鳴梁海峡は、壬辰倭乱（文禄慶長の役）で李舜臣（イ・スンシン）将軍が１２隻の船で３３０隻余りの日本船を撃破し、鳴梁大捷（鳴梁海戦）を勝利に導いた歴史の舞台。幅は２９４メートルほどだが流速が最大１１ノットに達し、潮力発電の最適地に挙げられてきた。

　潮力発電所には、垂直軸のヘリカルタービンが設置されており、発電構造物は上部ハウスを含め縦３６メートル、横１６メートル、高さ４８メートル、総重量は１０００トン規模で、４００世帯に電力供給が可能。速い潮流の中で進められた高難度の海上工事で多くの困難があったが、着工から４年で初の潮力試験発電所の建設に成功した。

　珍島郡関係者は、今回の発電所完工は海洋エネルギー商用化に向けた現場実験の基盤技術を構築したことに大きな意味があると強調し、発電所施設の観光資源化を通じた地域経済活性化に貢献し、青少年に未来の環境を考慮した先端海洋化学技術の重要性を伝える教育施設としても活用できると明らかにした。