ＮｅｗＪｅａｎｓ　所属事務所ＡＤＯＲとの契約解除を発表

【ソウル聯合ニュース】韓国の人気ガールズグループ、ＮｅｗＪｅａｎｓ（ニュージーンズ）が２８日夜、ソウル市内で記者会見を開き、所属事務所ＡＤＯＲ（アドア）との専属契約を２９日午前０時をもって解除すると発表した。

　ＮｅｗＪｅａｎｓは今月中旬、ＡＤＯＲに対し、同社の代表取締役を解任されたミン・ヒジン氏の復帰などを要求する内容証明郵便を送付。受領から１４日以内に要求が受け入れられなければ専属契約を解除すると宣言していた。　

　会見でメンバー５人は、内容証明で要求した内容について、ＡＤＯＲと親会社のＨＹＢＥ（ハイブ）は回答期限とした２８日の業務時間が終わるまで、改善する態度を示さず、要求を聞き入れる意思を全く示さなかったとし、ＡＤＯＲにはＮｅｗＪｅａｎｓを保護する意思も能力もないと指摘した。

　５人は内容証明でミン氏の復帰を要求したほか、ＨＹＢＥ系列のグループのマネジャーが担当グループのメンバーに対し、メンバーのハニさんを無視するよう指示したことに対する謝罪などを要求していた。

　会見で５人は専属契約解除について、契約の効力停止に関する仮処分の申請など法的手続きは踏まない方針を示した。

　メンバーのミンジさんは「ＡＤＯＲとＨＹＢＥが契約に違反したため契約を解除しました」と述べたうえで、今後も変わらず活動を続けるので訴訟を起こす必要はないとの認識を示した。

　メンバーらは今後について、ＡＤＯＲに縛られず自由な活動を行うが、すでに契約を結んだスケジュールやコマーシャルについては予定通りにこなす意向を表明した。

　違約金については払う必要はまったくないとの認識を示し、現在のような状況を招いた原因はＡＤＯＲとＨＹＢＥにあると訴えた。

　今後ＮｅｗＪｅａｎｓというグループ名を使えない可能性について、メンバーのヘインさんは「私たちのＮｅｗＪｅａｎｓという本質は変わらず、ＮｅｗＪｅａｎｓという名前を放棄する考えはありません」と述べた。ダニエルさんも「ＮｅｗＪｅａｎｓという名前のために戦います」と言い切った。

　２０２２年７月にデビューしたＮｅｗＪｅａｎｓは、ミン氏がＳＭエンタテインメントからの移籍後、初めて手がけたガールズグループ。「Ａｔｔｅｎｔｉｏｎ」「Ｈｙｐｅ　Ｂｏｙ」「Ｄｉｔｔｏ」「Ｓｕｐｅｒ　Ｓｈｙ」などのヒット曲を出した。

　しかし、今年４月にＨＹＢＥがＡＤＯＲの経営権を奪おうとしたとしてミン氏を刑事告発。ＮｅｗＪｅａｎｓを巻き込んだ対立に発展した。