フォロワー30億人のインフルエンサーがソウルに集結…新年迎春イベントを生中継

世界約５０カ国・約３０００組のインフルエンサーがソウルに集まって博覧会を開く。ソウル市・ソウル経済振興院は「世界最初・最大のインフルエンサー博覧会「２０２３ソウルコン」を３０日から来月１日まで３日間開催する」と２５日、明らかにした。

新年２０２４年を迎えて３１日夕方から始まる「ソウルコンｘワールドＫ－ＰＯＰフェスティバル　カウントダウン」行事で、インフルエンサーはフォロワー（ｆｏｌｌｏｗｅｒ・インフルエンサーのメッセージが到達する人）にソウルの新年行事を自身のソーシャルメディア（ＳＮＳ）を通じて生中継する予定だ。行事期間ソウルを訪問するインフルエンサーが保有したフォロワーは合計３０億人に達する。

◇ソウル経済振興院「ソウルコン」開催

２０２３ソウルコン行事は大きく４つの分野で構成されている。▽新年正午から進める電子音楽（ＥＤＭ）公演などの祭り分野▽世界韓流カンファレンス・ソウルテクミートアップなど学術カンファレンス分野▽ストリートファッション展示会、韓国化粧品・ファッションブランド体験などコンテンツ分野▽アイドル歌手が参加するＫ－ＰＯＰダンスプログラム－－などだ。

６人のインフルエンサーは韓服を着てソウル鍾路区（チョンノグ）普信閣で開かれる除夜の鐘つき行事にも参加する。５１００万人のフォロワーを抱える韓国系カザフスタン人のキカ・キム、５０００万人のフォロワーを持つインドの女優アヌシュカ・センらだ。

ソウル市がソウルコン行事を用意したのは創造産業と１人メディア産業で主導権を確保するためだ。ソウル経済振興院のキム・ヒョヌ代表は「米国コンシューマー・エレクトロニクス・ショー（ＣＥＳ）を分析した結果、グローバル博覧会が成功するには主題が世界最初であり拡張性・独創性などの要件が必要だと判断した」とし「特定の製品ではなく『人』にフォーカスを合わせたグローバル博覧会はソウルコンが世界で初めて」と説明した。

このため、ソウル市は２０１７年から「クリエイティブ・フォース（Ｃｒｅａｔｉｖｅ　Ｆｏｒｃｅ）」事業を通じて１人メディアクリエイターを支援してきた。今まで１００６組のクリエイターを選定してソウル市の事業を広報したりソウルにある企業コンテンツを製作したりする事業などで協業している。ソウルコン行事終了後、ソウル経済振興院は約３０００組のインフルエンサーをソウルにある企業とつなげる「インフルエンサービジネスマッチング」プログラムを導入する計画だ。

キム・ヒョヌ代表は「限られた予算で約３０００組すべてをオファーすることはできないので、アフリカなど遠い地域にいるインフルエンサーを多く招待できなかった」とし「今後、世界で活動するインフルエンサーが自費で参加する人気行事に育成するのが目標」と話した。

◇ソウルを１人メディア中心地に育成

ソウル経済振興院はソウルコンを契機に、ソウル市を１人メディア産業トレンド・ビジネス中心都市に育成するという計画だ。
世界の１０～３０代にソウルという都市のブランドイメージを刻印させるために、ソウルコンが重要な役割を果たすだろうと見ている。主にインフルエンサーを通じて必要な情報を得る１０～３０代の特性を考慮すると、毎年世界の主要インフルエンサーがソウルに集まるという事実が、ソウルの経済成長インフラの役割を果たすことができるという考えだ。

韓国輸出入銀行によると、Ｋコンテンツを１億ドル（約１４２億円）輸出すると、韓国消費財輸出が１億８０００万ドル増加する効果が発生する。昨年基準で韓国コンテンツ産業の売上は１４８兆ウォンだ。

キム・ヒョヌ代表は「韓国は昨年、日本化粧品輸入市場でフランスを抜いて１位（２３．４％）を占めたが、これもＫコンテンツが日本ＭＺ世代（ミレニアル＋Ｚ世代）に影響を及ぼしながら韓国ビューティー商品の販売につながった結果」とし「ソウルコンを契機にソウルにある企業の商品が輸出市場に進出することができるように支援する」と話した。