韓国首相が仏など欧州４カ国歴訪 ８日出発＝30年万博誘致に注力

韓国の韓悳洙（ハン・ドクス）首相が８日から１５日まで、フランスとデンマーク、クロアチア、ギリシャを訪問する。フランス・パリでは、２０３０年国際博覧会（万博）の韓国・釜山誘致に向けたシンポジウムに出席し、釜山支持を働きかける。総理室が６日発表した。

韓氏は８日に仁川国際空港からフランスへ出発し、９日にパリで開かれる「２０３０釜山万博シンポジウム」に出席する。３０年万博の開催地は１１月末の博覧会国際事務局（ＢＩＥ）総会で加盟国の投票により決まる。同総会まで５０日となるこの日、韓氏はシンポジウムに参加するＢＩＥ加盟国の代表らに万博誘致への韓国国民の熱意や釜山の魅力をアピールする。

また同日に韓氏はフランスのボルヌ首相と会談し、両国関係の発展について話し合う予定だ。

１０～１１日はデンマークを公式訪問する。韓国首相の訪問は１０年ぶり。フレデリクセン首相との会談では両国が包括的な戦略的パートナー関係にある環境対策をはじめ、経済、防衛産業、保健医療などの分野で協力拡大を模索する。ウクライナや朝鮮半島など、地域情勢に関しても幅広く意見を交わす計画だ。

続いて１１～１２日にクロアチアを訪問する。両国の国交樹立後、首脳級の訪問はこれが初めて。韓氏はプレンコビッチ首相との会談などを通じ、投資協力をはじめ防衛産業や港湾・物流、科学技術などでの協力促進を議論する。

最後にギリシャを１２～１４日に公式訪問する。ミツォタキス首相と会談し、海運・造船業を中心とした両国関係の深化を図る。韓国首相のギリシャ訪問は６年ぶり。

韓氏は各訪問先で現地在住の韓国人、企業関係者とも懇談する予定だ。