元脱北者が韓国の大学で初の正教授に 釜山外大のキム・ソンニョル教授

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2度の脱北の末に韓国に定住した男性が、元脱北者としては初めて韓国の大学で正教授になった。南部・釜山にある釜山外国語大によると、キム・ソンニョル教授はこの2学期から国際政治理論、南北関係論、米国外交政策論の講義を担当している。

キム氏は1985年、北朝鮮北東部の咸鏡北道・清津で生まれた。暮らし向きは苦しく、1日3食がままならなかった。草と麺を混ぜってかゆ状にしたものを食べ、飢えをしのいだ。

母親は闇市で小麦粉を扱う商売をしていたが、状況の変化で立ち行かなくなった。キム氏が12歳の年の3月、母親は子どもたちを連れ中朝国境の豆満江を命がけで渡った。

中国の工場で働いていた3年目の年、密告により中国の公安に捕まり、キム氏は母親、姉と共に北朝鮮に送還され、収容所暮らしを3カ月間強いられた。収容所を出ると清津に向かったが、そこでも暮らしは厳しく、2カ月後に再び脱北した。

キム氏が韓国入りしたのは2005年、20歳の時だった。北朝鮮で教育格差が身分格差に直結する社会構造を身をもって体験し、学びたいという切実な思いから韓国に来たという。

北朝鮮で人民学校(小学校に相当)も満足に通えなかったキム氏は脱北青少年向けの学校に通い、1年余りで小・中・高校卒業と同程度の学力を認定する試験に合格した。慶尚北道・浦項の韓東大にどうにか進学するも基礎学力不足から休学と復学を繰り返し、7年かけて卒業した。

国際政治と外交に強い関心を持ち、この分野をさらに究めようと、ソウルの延世大大学院、さらに米シラキュース大マックスウェル行政大学院に進んだ。バイデン米大統領も卒業したこの有力大学で昼夜を問わず研究に打ち込み、1年半後に博士号を取得した。

キム氏は「北でまともに教育を受けられなかった私が大学教授になったように、情熱を持ち続けあきらめることなく努力すれば成功できると考えている」と語った。厳しい状況の中でもビジョンを掲げ、努力を続けることの大切さを呼び掛けた。
COPYRIGHTⓒ YONHAP NEWS  2023年10月05日 13:37
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