北朝鮮偵察用の中高度無人機 28年までに量産へ＝韓国

韓国防衛事業庁は１８日、同日に防衛事業推進委員会を開き、北朝鮮の偵察・監視を担う中高度無人航空機（ＭＵＡＶ）の量産計画などを決定したと発表した。

ＭＵＡＶ事業は空軍の監視・偵察に用いる中高度無人機を開発・量産する事業で、２０２８年までに９８００億ウォン（約１０６０億円）を投じて量産する。

防衛事業庁は、同事業により北朝鮮の中心地域の標的に対する継続的な情報収集と偵察任務の遂行が可能になるとし、最高の性能を持つ無人機の開発技術を確保することで国内の無人機事業の基盤を整えられるものと期待を示した。

同庁は、海軍で運用中の１８００トン級潜水艦（ＫＳＳＩＩ）の任務遂行能力を向上させるため、戦闘システムやソナー（水中音波探知機）など老朽化した装備品を最新の国産装備品に入れ替える性能改良事業も決定した。２５年から３６年にかけ８０００億ウォンの事業費を投じる。ＫＳＳＩＩの生存性と隠密性が高まり、潜在的脅威に対する監視・抑止能力が向上すると見込まれる。