鳥の窓ガラス衝突・動物の用水路落下 公共物に防止策義務付け＝韓国

韓国の公共の人工構造物は今後、野生動物が衝突したり落下したりすることを減らすための措置が義務付けられる。環境部は８日、改正した野生生物法施行規則を９日に公布、１１日に施行すると発表した。

改正された施行規則は、透明、または光を全て反射する素材でつくられた公共構造物を設置する場合、一定の大きさ以上の模様を入れる必要があると定めた。

鳥類の多くは目が頭の側面についており、前方にある透明な防音壁や窓ガラスなどを認識しづらい。韓国で構造物に衝突して死ぬ野生鳥類は年間８００万羽に上るという研究結果がある。このうち７６５万羽が建物の窓ガラスに、２３万羽が透明の防音壁にぶつかるという。

施行規則はまた、水路など野生動物が落下する危険性のある構造物を設置する場合、構造物からの脱出や横断・回避を誘導する仕組みを設けることも義務付けた。農業用水路に落ちて死ぬ野生動物は、両生類と爬虫（はちゅう）類を除き年間９万匹に上ると推計される。