３月の失業率2.9％　就業者増加数は10カ月ぶり前月上回る＝韓国

韓国統計庁が１２日に発表した雇用動向によると、３月の失業率は２．９％で前年同月に比べ０．１ポイント改善した。１９９９年６月に今の統計になって以降、３月としては最も低い。失業者数は前年同月比３万４０００人減の８４万人だった。一方、就業者の増加数は４６万９０００人と、１０カ月ぶりに前月を上回った。

３月の就業者数は２８２２万３０００人で、前年同月に比べ４６万９０００人増加した。伸び幅は昨年６月（８４万１０００人）から９カ月連続で鈍化していたが、３月は前月（３１万２０００人）より１５万７０００人多かった。

就業者数の増減を年代別にみると、６０歳以上が５４万７０００人増え、それ以外は計７万８０００人減少した。５０代が５万人、３０代が２万４０００人それぞれ増加した一方で、１５～２９歳は８万９０００人、４０代は６万３０００人減少した。１５～２９歳の就業者数は５カ月連続、４０代も９カ月連続で減っている。

業種別では製造業の就業者数が４万９０００人減と、３カ月続けてマイナスだった。卸・小売業（６万６０００人減）や建設業（２万人減）なども減少した。保健・社会福祉サービス業（１８万６０００人増）や宿泊・飲食店業（１７万７０００人増）などは伸びた。

１５歳以上の就業率は６２．２％で、前年同月から０．８ポイント上昇した。１９８２年７月に統計を取り始めてから、３月としては最も高かった。

統計庁の担当者は「輸出の減少など景気減速の影響があったにもかかわらず、３月は保育・見守り需要の増加、外での活動増加などにより就業者の増加幅が前月より大きかった」と説明した。雇用情勢の見通しに関しては「景気の影響を受けやすい製造業と卸・小売業を中心に鈍化の要因も混在しており、不確実性がある」と述べた。