韓国経済団体も日本との交流加速 「尹大統領訪日で前倒し」

韓国で尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の訪日を機に主要経済団体が日本との交流を加速させている。両国の経済団体の交流が活性化すれば、半導体やバッテリー、電気自動車（ＥＶ）など先端産業分野での協力も本格化する見通しだ。

韓国貿易協会は日本との交流関連会議の開催を今月に前倒しする方針だ。

全国経済人連合会（全経連）は日本の経団連と創設で合意した「未来パートナーシップ基金」運営のための議論に着手する。韓国・ＳＫグループの崔泰源（チェ・テウォン）会長は尹大統領の訪日に合わせて開かれた「韓日ビジネスラウンドテーブル」で「この基金を通じ、両国の企業が協力できる分野を研究課題に設定し、膝を突き合わせよう」と提案していた。

崔氏が会頭を務める大韓商工会議所も日本側との会合を開く方向で準備を進めている。

経済団体のこうした動きは尹大統領にも報告されているという。大統領室関係者は聯合ニュースの取材に対し、「韓日首脳会談後、両国の財界の協力スケジュールが大幅に前倒しされている」として、「尹大統領が韓日関係正常化への所信と原則を一貫して維持したため」と強調した。

日本の財界関係者らは韓日ビジネスラウンドテーブルで、「尹大統領のファンになった」（十倉雅和・経団連会長）、「（徴用問題の解決策を示した尹大統領に）敬意を表したい」（佐々木幹夫・日韓経済協会会長）などと信頼を寄せた。東原敏昭・日立製作所会長は出席者の一人が「尹大統領に会うのは２度目」と話したのに対し、「私は３度目」と応じ、尹大統領との絆をアピールしたという。