南北軍通信遮断受け、開城工業団地訪問が中止に

【ソウル９日聯合ニュース】北朝鮮軍部が９日に韓米合同軍事演習「キーリゾルブ」の期間中（９～２０日）、南北間軍通信ラインを遮断すると発表したことを受け、同日午前に開城工業団地に向かう予定だった７２６人の訪朝が中止された。
　政府当局者は、同日午前に軍通信ラインを通じ北朝鮮との交信を試みたが応答がなく、北朝鮮側から訪朝に対する最終同意を得ることができなかったため、同日午前の予定者らの訪朝が不可能になったと説明した。

　また、同日午後に韓国に戻る予定の２４２人について予定通り手続きが行えるかは未定で、北朝鮮との協議を進めなければならないとした。統一部によると、９日午前現在、開城工業団地に滞在している韓国人は５７２人に上る。

　政府は現在、開城に残る韓国人の安全確保に向けた政府レベルの対応策を話し合っている。また、９日中に統一部報道官名義の声明を発表し、北朝鮮に遺憾を表明するとともに、軍通信遮断措置の撤回を求める予定だ。