ワインの人気が低下…春の割引セールを繰り上げ

ワイン愛好家は毎年４月が待ち遠しいという。 主要デパートが在庫ワインを５０％前後の割引で販売する「ワインセール」を行うからだ。 春の定期セール期間中の集客、秋夕（チュソク、中秋）用ワイン注文前の在庫整理のため、デパートがこの時期に割引販売をする。 しかし今年はセールの時期が１カ月繰り上げられた。 不況のためにワインがあまり売れず、在庫が増えているからだ。

現代（ヒョンデ）百貨店は首都圏７店舗でワイン割引セールを例年より１カ月早い６日から１１日まで行う。 規模は前年に比べて３０％ほど大きい。 セール規模が最も大きいソウル貿易センター店は、グランクリュから１万ウォン（約６５０円）以下の格安ワインまで６００品目・１０万本のワインを３０−７０％割引で販売する。 残り６店舗でも１０日まで８００品目・１２万本のワインが割引販売される。 特に今年はグランクリュの量が昨年に比べ３倍以上に増えた。 貿易センター店では０４年産シャトー・タルボが半額の８万６０００ウォン（１２本限定）で販売される。 ロッテ百貨店は例年と同じく４月のワイン割引セールを行う計画だ。

この４−５年間に急成長したワインの消費は今年に入ってマイナスに転じた。 今年１・２月のワインの売上高は前年比でロッテが５％減、現代が３％減、新世界（シンセゲ）が４％減となった。 デパートにワイン売り場が別途に登場して以来、売上高が減ったのは初めて。 現代百貨店のワインバイヤーは「昨年の秋夕（チュソク、中秋）のワインの売り上げが悪くなかったので、それを基準に準備したが、ソル（旧正月）に売り上げが大きく落ち、在庫が増えた」と説明した。

ロッテ百貨店のワイン売上伸び率（前年比）は０７年の４５％から昨年は１８％に落ちた。 現代百貨店は４３％（０６年）、６１％（０７年）と上昇していたが、昨年は１４％に落ちた。新世界百貨店は０７年の５６％から昨年は１１％に落ちた。 ウォン安でワインの価格が上がったうえ、不況で消費心理が冷え込んだからだ。