国家ブランドアップ展示会が開幕 「歴史の中の韓流スター」紹介＝韓国

韓流、世界と語る」をテーマに開かれる「２０２３年国家ブランドアップ展示会」が１６日午後、韓国・ソウルの国立中央博物館地下歩道で開幕する。２１日まで。

韓国国家基幹ニュース通信社の聯合ニュースとインターネット上などで民間外交を行う韓国の市民団体ＶＡＮＫの共催。１２回目を迎える今年は、韓国文化の５０００年の歴史を紹介するほか、文明を開花させ、世界の変化を主導した東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）の文化と韓国文化を比較展示する。

聯合ニュースの成耆洪（ソン・ギホン）社長は開会のあいさつで、「Ｋカルチャー、すなわちＫ―ＰＯＰや韓国ドラマ、韓国映画などに代表される韓流が世界を席巻し、韓流ファンはついに１億５０００万人を突破した。韓流に対する世界的な関心は韓国語学習ブームにつながり、国の品格もそれだけ高まった」と説明。今は韓流ブームを新たな段階に引き上げる方策を考える時期だと指摘した。　

ＶＡＮＫの朴起台（パク・ギテ）団長は展示会について、ハングルを創製した朝鮮王朝第４代王の世宗大王、豊臣秀吉の朝鮮侵略と戦った名将・李舜臣（イ・スンシン）将軍、独立運動家の柳寛順（ユ・グァンスン）、高句麗第１９代王の広開土大王（好太王）、詩人の尹東柱（ユン・ドンジュ）、９世紀の海上貿易の先駆者・張保皐（チャン・ボゴ）将軍、朝鮮王朝時代の科学者・蒋英実（チャン・ヨンシル）など、各時代に世界の人々を魅了する「韓流スター」がいたことを伝えるために準備したと説明した。

今回の展示会では、１９９９年から昨年までに約２万６０００人のグローバル韓国広報大使を育成するなど、活発な活動を行ってきたＶＡＮＫの約２０年間の活動を記録した聯合ニュースのコンテンツも展示される。

米誌タイムの表紙を飾った韓国の人気グループ、ＢＴＳ（防弾少年団）やＢＬＡＣＫＰＩＮＫ（ブラックピンク）のように誰もが韓流の主役になれるという意味を込め、タイムの表紙を模したフォトゾーンも設けられた。

開幕式に先立ち、聯合ニュースとＶＡＮＫは国立ハングル博物館で「青年公共外交大使」の発足式を行った。発足式に参加した青少年と大学生１００人は今後、歴史の中の韓流スターを発掘し、世界に広める役割を果たす。