玄統一部長官「南北は合意尊重し脅威除去を」

【ソウル２日聯合ニュース】統一部の玄仁沢（ヒョン・インテク）長官は２日、韓国と北朝鮮は既存の合意を尊重し、民族生存と朝鮮半島平和を脅かすすべての脅威を取り除き、協力を通じ共同繁栄しなければならないとの考えを示した。統一部創設４０周年記念行事で、あいさつを通じ述べたもの。韓国は北朝鮮と対話する考えで、対話を通じ新たな希望と発展的な未来を見出すと強調した。
　こうした発言は、南北合意事項を尊重すると李明博（イ・ミョンバク）大統領が独立運動記念式で述べた内容を改めて示したもので、北朝鮮に向け再度、対話に応じるよう呼びかけたものとみられる。

　玄長官は、統一部には朝鮮半島で新たな平和構造を創出するという任務があるとし、北朝鮮非核化に向けた努力を支援するとともに、南北間の緊張緩和に向け努力すると主張した。韓国は真に北朝鮮と協力しようと考えており、北朝鮮の発展をサポートすると強調し、「遠からず北朝鮮も、南北関係が信頼を基に持続可能な発展を遂げるよう協力すると信じている」と述べた。

　記念式には、玄長官をはじめとする統一部役職員のほか、過去に統一部長官を務めた李洪九（イ・ホング）統一顧問会議議長、徐載鎭（ソ・ジェジン）統一研究院長ら関連機関関係者が出席した。

　朴正熙（パク・ジョンヒ）大統領が在任中の１９６９年３月１日に国土統一院として創設された統一部は、１９９０年に副首相級官庁の統一院に格上げされた。金大中（キム・デジュン）政権が発足した１９９８年２月に政府組織法改正に伴い現在の名称に改めるとともに長官級官庁になった。