BTSのRMが訪れたら問い合わせが殺到…「RMツアー」の名所になった文化芸術空間

慶尚南道昌原（キョンサンナムド・チャンウォン）に住むキム・ジャヨンさん（３９）は３日、昌原市義昌区（ウィチャング）の慶尚南道立美術館を訪れた。昨年１０月２８日から特別展示中の「李健煕（イ・ゴンヒ）コレクション特別展：永遠の遺産」を再び見に行った。４日前の先月３０日、世界的なグループＢＴＳ（防弾少年団）のリーダーＲＭ（キム・ナムジュン）が本人のインスタグラムアカウントに李健煕コレクションに展示された作品の写真を投稿したのを見て駆けつけた。

キムさんは８年目の「ＡＲＭＹ（ＢＴＳファン）」だ。キムさんはこの日、ＲＭのインスタグラムに掲示されたクォン・ジンギュ、パク・ゴソクなど韓国近現代作家作品４点の前でＲＭの顔が写ったフォトカードを持って認証ショットを撮影した。先月３１日には昌原馬山合浦区（マサンハッポグ）昌原市立馬山文信（ムンシン）美術館を訪問し、野外彫刻公園にある彫刻家文信の作品「和」の前でも認証ショットを撮影した。この場所と作品もＲＭのインスタグラムに掲載された。キムさんは「私が見たところをＲＭが訪ねて行ったというのでとても嬉しくてわくわくした」として「再び探してみると、まるで空気が違うように感じられ、気分が違う」と話した。

美術愛好家として知られているＢＴＳのリーダーＲＭが最近、慶尚南道地域の美術館を相次いで訪れたことが知られ、ファンも一緒に動いている。ＲＭが訪れた文化芸術空間は「ＲＭツアー」「ＲＭロード」と呼ばれてファンを呼び集めている。そのおかげで地域美術館に展示された芸術作品が注目され、広報効果も十分に得ている。

慶尚南道立美術館と昌原市立馬山文信美術館の関係者たちも最近、ＲＭが訪れたと知られた後、市民の関心が大幅に増えたという。慶南道立美術館関係者は「『ＲＭが見た展示は何か？』『作品はどんなものか？』という問い合わせが多く寄せられた」として「数日経たたないうちに広報効果を体感している」と話した。

２日、文信美術館では月曜日休館なのにＢＴＳを象徴する「紫色」のフード付きＴシャツを着て写真を撮影する市民の姿が見えた。文信美術館の公式ソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）アカウントのフォロワー数も増加した。ＲＭが昨年９月、ソウル国立現代美術館で彫刻家文信の生誕１００周年記念展示を観覧した後、作品写真とともに文信美術館のＳＮＳアカウントをタグすると、フォロワーが一週間で６００人以上増えたという。