韓国、旧正月後にも「室内マスク」解除…映画館・マートでも

早ければ来年１月末にも室内でのマスク着用が「義務」から「勧告」に転換される見通しだ。この場合、飲食店のほか、映画館、デパート、マートでもマスクを外せることになる。ただ、バス・地下鉄など公共交通と病院・薬局など感染脆弱施設では着用義務がしばらく維持される。

中央災難安全対策本部（中対本）は２３日、「室内マスク義務調整評価指標」４つのうち２つが基準を満たせば室内マスク着用義務の解除が可能だと明らかにした。４つの指標とは▼流行ピーク後の週間感染者数が２週以上減少▼重症者の前週比減少および致命率０．１％以下▼重症者病床の使用可能力５０％以上▼冬季の追加接種率高齢層５０％、感染脆弱施設６０％以上－－。現在基準を満たしているのは「重症者病床の使用可能力」一つだけだ。

もう一つの指標はいつ満たされるのか。専門家の間では「来年１月末ごろ可能」という意見が出ている。嘉泉大学吉（キル）病院のオム・ジュンシク感染内科教授は「４つの指標のうち２つを満たすには１カ月ほどかかると予想されるが、その時点は疾病管理庁が解除時点として言及した１月末に重なりそうだ」と述べた。池栄美（チ・ヨンミ）疾病管理庁長は２３日、「（義務の解除は）早ければ旧正月連休以降または１月末ごろとなる可能性がある」と話した。

残りの３つの指標のうち最初に達成される指標は何か。嘉泉大学医大予防医学科のチョン・ジェフン教授は「流行ピーク後の週間感染者」指標を挙げた。チョン教授は「来週または再来週にはピークを過ぎて流行傾向が弱まりそうだ」と予想した。「重症および致命率」指標のうち週間致命率は１２月第２週に０．０８％と基準（０．１％以下）を満たした。条件を満たすには週間新規重症者数が減少する必要があるが、１２月第２週は４４２人と、前週（３９８人）比で４４人増えた。２５日現在、入院中の重症患者数は５９２人と、前日比で５８人増加した。８月２９日（５９７人）以来４カ月ぶりの最多だ。最近の流行拡大状況を考慮すると、重症患者はしばらく増加することが予想される。

鄭ギ碩（チョン・ギソク）新型コロナ特別対応団長は「高危険群接種率」を挙げた。２３日基準の接種率は高齢層２８．８％、感染脆弱施設４８．９％。鄭団長は「最近は接種率が高まっている。基準を達成すれば免疫が生じる２週後からマスク着用義務の解除を検討することができる」と話した。

すべての室内空間でマスク着用が全面解除されるのは、現在「深刻」の新型コロナ危機段階が「警戒」や「注意」に引き下げられる時、または新型コロナ法定感染病等級が現在の２級から４級に調整される時だ。