地震がなかった槐山でM4.1の地震…「韓半島も安全地帯でない」

韓国中心部でマグニチュード（Ｍ）４．１の地震が発生し、もう朝鮮半島も地震の安全地帯ではないという警告が出ている。専門家らはＭ４．０以上の強い地震がいつでも発生する可能性があるとし、対応が必要だと強調した。

気象庁によると、２日午前８時２７分ごろ忠清北道槐山郡（クェサングン）北東側１１キロ（長延面鳥谷里）地域でＭ４．１が地震が発生して以降、現在まで計１６回の余震があった。

今回の地震は今年最も規模が大きいＭ４．１であるだけに、しばらく余震が続く可能性があると、気象庁は予想した。気象庁のキム・ミョンス地震火山技術チーム分析官は「地震が発生する間隔は徐々に長くなるだろうが、Ｍ２～３の余震が追加で発生する可能性を念頭に置いている」と述べた。

中央災難安全対策本部によると、３０日現在まで屋根の破損・壁の亀裂など施設被害が１２件、落石１件などの通報があったという。環境部は震央地の半径５０キロ以内の施設３８カ所を点検した結果、被害状況はないと確認した。

今回の地震は気象庁が地震観測を始めた１９７８年以降３８番目に強い地震として記録された。しかし内陸で発生した地震では過去の１４回の地震（Ｍ４．０以上）のうち１２番目に強い。特に被害が大きかった２０１６年の慶州（キョンジュ）地震（Ｍ５．８）と２０１７年の浦項地震（Ｍ５．４）以来５年ぶりに内陸、それも韓国中心部でＭ４．０以上の地震が発生したという点で、朝鮮半島も地震の安全地帯ではないという懸念が強まっている。

韓国国内で発生する地震はプレート内部で発生する地震であり、プレートの衝突で生じた力がプレート内部に伝えられて発生する。日本や台湾のようにプレートの境界にある国よりは相対的に地震発生数は少ないが、特定地域でなく散発的に発生する傾向がある。言い換えれば、全国のどこでも地震が発生する可能性があるということだ。

今回地震が発生した忠清北道槐山地域もこれまで強い地震がなかったところだ。近隣５０キロに範囲を広げれば、俗離山（ソクリサン）地域でＭ５．２の地震が発生したことがある。今回の地震の原因はまだ確認されていない。ただ、地殻内部にエネルギーがたまり、地下の隠れた断層帯で地震が発生した可能性が提起されている。韓国では数億年前から地層の活動が活発に進行したため地質が複雑で多くの断層が存在する。

特に断層の中でも最近変形が生じたことがあり、地質学的に活性化したと判断する「活性断層」で大型地震が発生する可能性が高い。現在、韓国国内には約４５０の活性断層があると推定される。しかし今回の地震のように新しい活性断層が地震を誘発する可能性も存在する。

キム分析官は「今回の地震が１２キロの深さで発生したように、地下の深いところで地震が発生すれば地表に表れた断層と関連性がない場合が多い」と説明した。

忠北大のソ・ヨンソク地球環境科学科教授は「今回のような規模の地震はいつまた発生してもおかしくないため、常に備えておく必要がある」とし「今回地震が発生した槐山のような農村地域は高齢層が地震のため孤立する可能性が高いため、人命被害を防ぐためにも避難システムを至急に準備しなければいけない」と話した。