「ストーリーを付けてビビンパをグローバル化」

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「独ライン川沿いの岩がゲーテとハイネの詩で世界的な観光名所になったように、ビビンパをはじめとする韓国料理を地球村のメニューとして定着させるためには、その料理にストーリーを付ける作業が必要だ」

全州(チョンジュ)又石(ウソク)大学の羅鍾一(ラ・ジョンイル)総長(69)がビビンパのグローバル化に率先する。 羅総長は「ビビンパは30種類のナムルを混ぜ合わせて豊かな味と栄養を出す。その中に込められた疎通と調和のメッセージは、21世紀の地球村の各種葛藤・難題を解く代案を投げかけており、グローバル化の代表商品に適している」と述べた。

羅総長は、ビビンパにストーリーを持たせる作業を通じて世界の人々に親近感を与え、本場の全州市と提携してビビンパのアニメ・ダンス・体操など文化コンテンツの開発に積極的に取り組む計画だ。 最初の作業として英語の童話本「ビビンパの話」を制作して出版した。 童話は、貧富の格差と欲心で対立していた村の人たちが、主人公「ジェジェ」の提案で各自食べ物を集め、これを混ぜてみんなで食べながら和合の意味を悟り、村の争いを解決するというストーリーだ。 童話は韓国語・日本語・中国語でも出版された。

羅総長は「韓国料理は健康食であるうえ、みんなで分け合って食べるため、いろいろなメッセージが含まれている。特にビビンパを韓国料理グローバル化の代表戦略商品に育てるべきだ」と主張した。

羅総長はビビンパのストーリー化作業について「味というのは経験から慣れてくるものなので、その食べ物と関連した話を知れば、その味をもっと豊かに感じることができる。ストーリーを取り入れた広報戦略は韓国料理のグローバル化に大きく役立つだろう」と話した。 また「食べ物には各国の人々の特性や文化を読みとることができるそれぞれの話がある」と強調した。

羅総長は「幼い頃から童話作家の夢を育んできた。20年前から執筆作業を続けている」とし、 「童話は子どもの目と想像力で世の中を眺めながら、大人にもヒューマニズムを見いだす知恵を伝え、社会科学の隙間を埋めてくれる」と語った。 羅総長はこれまで10冊以上の童話本を出している。
COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2009年02月20日 13:15
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