「韓国スタートアップ企業は今、玉石選別ではなく生存ゲーム中」

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「韓国がアジア太平洋地域のスタートアップ・ハブとして跳躍しなければならない」ペンベンチャーズ(PEN Ventures)のソン・ミョンス代表は「資金不足に苦しんでいる韓国のスタートアップを助ける方法は市場規模を拡大するだけ」と述べた。2000年代初め、ITバブル崩壊のようにスタートアップ資金調達の浮き沈みは繰り返されてきたが、民間投資規模が十分でないため韓国国内のスタートアップは生存が問題だということだ。ソン代表は「世界的な流動性緊縮の中でも企業型ベンチャーキャピタル(CVC)や民間投資が活性化された海外市場は玉石選別の機会と見ている反面、韓国は生存を脅かされている」とし、「実力のあるスタートアップの生存のためにも市場規模を拡大する必要がある」と話した。

ソン代表はグローバル再保険会社のコリアンリーに15年間勤めた後、米国アクセラレーターのプラグ・アンド・プレイ(Plug and Play)の韓国代表を歴任し、米国シリコンバレーにペンベンチャーズを設立し、韓国企業のグローバル市場進出を支援している。ペンベンチャーズコリアは中小ベンチャー企業部と創業振興院の「ビッグ3革新分野(システム半導体、バイオヘルス、未来自動車)創業パッケージ」プログラムの投資誘致主管機関だ。ソウル市庁傘下のソウル産業振興院の「ソウル創業ハブM+」でグローバル進出ハブの公式パートナーも務めている。27日、ソウル汝矣島(ヨイド)国際金融センター(IFC)にあるペンベンチャーズ・コリアソウル事務所でソン代表に会い、韓国のスタートアップが進むべき方向を尋ねた。

―再保険会社の在職履歴が独特だが。

「シンガポールで勤務していた時、世界的にフィンテック・スタートアップ投資が脚光を浴びた。シンガポール政府も自国をフィンテック・スタートアップの中心地に育成しようと力を入れていた。コリアンリーの顧客が世界中の保険会社であるおかげで、このような変化が目に入った。韓国でも2018年から多数の保険会社がCVCを介してスタートアップ投資を調べていた時で、頻繁に有望な韓国スタートアップの話をするようになり、彼らの世界市場進出をサポートするアクセラレーターとして働くようになった」

―スタートアップが苦しい時期だ。

「実はスタートアップだけでなく、すべての企業が大変な時期だ。これまで資金が溢れていた状況が終わったため、玉石選別は避けられない。ところが、韓国は玉石選別を越えて生存問題がかかっている。緊縮環境でも堅実な大企業は生き残り、むしろ事業拡張のチャンスをつかむこともあるが、スタートアップは事情が違う。例えば、シリーズBへの投資まで受けたスタートアップも、今は生き残りをかけている。シリーズC投資段階からは1000億ウォン以上の資金を調達するが、市場に資金が溢れている時でも国内ではこのような規模の投資をしてくれるところは多くなかった。シリーズBの投資まで受けたなら、国内では成功した事業モデルなのに、生存を考えなければならないということだ」

―資金調達の方法はないか。

「シリーズBの投資段階に上がったスタートアップは、ほとんど海外進出を狙っている。世界的に金利を上げて緊縮局面に入っただが、米国や欧州など先進市場では民間主導の投資規模が大きく、比較的状況が良い。問題は、このような外国人投資家から資金を調達するためには、海外市場に進出しなければならないということだ。危険度は高いが、大きな収益を出す可能性があるスタートアップに数百億ウォン以上を投資する外国人投資家の目線には国内市場掌握だけでは合わせることができない。中小ベンチャー企業部の技術創業支援プログラムチップス(TIPS)に志願しても、海外進出計画書を提出しなければ選定されない」

―海外進出は容易ではないだろうが。

「全く異なる文化と言語を用いる市場のため、難しくならざるを得ない。苦言から言えば、国内スタートアップの相当数が準備ができていない。スタートアップの代表に会ってみると、ほとんど皆が中長期的に海外市場に進出するという。ところが、実際に海外市場に乗り出す時は、初心とは違うケースが多い。企業名は言えないが、韓国で数十億ウォンの投資を受けた後、ビルを購入したと自慢しているところもあった。海外市場への進出計画は、国内投資を受ける目的だったということだ。米国に法人を設立して事業に乗り出しても、国内職員や韓国系米国人を雇用するケースが多い。海外市場で必ず成功するという気構えがないということだ」

―アクセラレーターがサポートすればよいのでは。

「アクセラレーターの役割が、このようなスタートアップをサポートすることなのは事実だ。人材の紹介や、必要であれば現地のネットワークも提供する。しかし、根本的には韓国スタートアップ投資市場がさらに成長しなければならない。事業モデルによっては海外市場が合わない事業もある。このようなところは、国内事業だけを目標にするのであれば、そこまでだけを目標にしても投資を受けることができなければならない。反面、本当に海外市場を狙うという企業は、国内だけでなく海外の資金も豊富に調達できなければならない。そのためには韓国がアジア太平洋地域のスタートアップ・ハブに飛躍する必要がある」

―韓国はメリットのある地域なのか。

「地理的に韓国はアジアの中心になれる場所だ。例えば、中東地域のスタートアップ・ハブとして浮上したアラブ首長国連邦のアブダビは、イスラエルのテルアビブとアフリカ全域、インドまで飛行機で4時間以内に到達できる地域を担当している。米シリコンバレーは米東部まで飛行機で6時間以内に到達できる。ソウルは中国と日本、東南アジア地域を飛行機で5時間ほどでカバーできる所だ。中国の創業ハブの上海やシンガポールなどが競争相手になるだろうが、韓国に投資する可能性のあるスタートアップの方が多い」

―グローバル投資家の関心も重要だが。

「韓国はスタートアップだけでなく半導体や自動車、造船など大型産業で先頭国家だ。このような大企業もスタートアップと協力することができ、外国人投資家の関心が高い。消費者がトレンドに敏感でこだわりが強いことに定評があるため、テストベッド(新しい製品・サービスなどの試験場所)としても優位にある。先週だけでもエデュテック投資で有名な米国のGSVベンチャーズと米国重装備大手コッホの子会社モレックス傘下のベンチャーキャピタル、サウジアラビアの政府系ファンド(PIF)などが我々に会いに来て有望なスタートアップを紹介してほしいと言ったほどだ。アジア太平洋地域のスタートアップ・ハブを目指してみる価値がある」

―スタートアップがこの時期を乗り越える方法は。

「今は厳しい時期なので、投資を受けるまで費用を節約し、最大限耐えなければならない。耐えることに留まらず、スティーブ・ジョブズが言った『コネクティング・ザ・ドット(すべての過去の経験が一つにつながり、大きなことができるという意味)』を考えなければならない。今は成果のないことだと感じても、今後の養分になる布石という考えで、地道に推し進めなければならないということだ。独自の力量に限界が感じられれば、アクセラレーターを探してサポートを受けるやり方で未来を準備しなければならない」

―政府が支援する部分はないか。

「こういう時ほどスタートアップ投資財源を増やす必要がある。例えば、来年の母胎ファンド予算(3135億ウォン、約316億円)が今年に比べて40%減少した。政府の財政とマクロ経済全般を見て決めたことだが、それでも民間投資がさらに活性化するまで後押しが必要だ。危機とはいえ、見方を変えれば今がチャンスかもしれない」
COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2022年10月04日 11:07
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