韓国で高速列車が脱線…30度超の猛暑でレールにゆがみか

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釜山(プサン)を出発して水西(スソ)駅に向かっていたSRT(水西高速鉄道)列車が大田(テジョン)操車場駅付近で脱線した。このため7人が軽傷を負って病院で治療を受けた。この事故で高速列車の運行が遅れ、週末に列車を利用する市民の足に影響が出ている。

国土交通部とSR、KORAIL(韓国鉄道公社)などによると、1日午後3時21分ごろ、釜山発水西行きSRT第338号列車の1号車と最後尾の動力車の2両が大田操車場駅付近で線路から離脱した。

この事故で11人が負傷し、うち7人が病院で治療を受けたが、幸い、重傷ではないという。残りの乗客は近隣駅まで徒歩で移動した後、バスに乗り換えた。

脱線の原因には猛暑によるレールの張り出しが挙げられている。熱くなったレールが膨張して線路がゆがみ、これに気づかず走行した列車が脱線したということだ。

実際、脱線現場付近のレールの一部がゆがんでいるのを確認したという。この日、大田地域は気温が30度を超えていて、一時は日差しも強かったという。

事故が発生した大田操車場駅では2018年6月24日(午後3時23分ごろ)にも、釜山新港を出発して挿橋(サプギョ)駅に向かっていたコンテナ貨物列車が脱線した。当時の事故も猛暑によるレールの変形が原因と見なされた。

しかしある鉄道関係者は「一般的に張り出しを考えることができるが、昨日雨が降ったうえ半日ほどの暑さで張り出しが生じるというのは疑問」と話した。

このため張り出しでなく線路に他の異常があったか、列車の欠陥で脱線する過程でレールが曲がった可能性も排除しがたいという指摘だ。

事故発生後、国土部は鉄道安全監督官と事故調査班を現場に派遣し、KORAILも緊急対応チームと起重機を投入して復旧作業を始めている。線路保守メンテナンスとSRT列車の整備はKORAILが担当している。KORAILは復旧に時間がかかるとみている。

事故列車を牽引して線路を復旧する過程をすべて終えるのは2日午前になるという予想だ。SR側は下り線の一部を活用して双方向の列車を通過させていて、KORAILは一般線路に上り線の高速列車をう回させている。

このために上り線の列車が少なからず遅れ、これら列車の多くがまた下り線に投入されるスケジュールであるため、下り線の列車も相次いで遅れている。大田から高速線路でなく一般線路でソウル駅に到着するには普段より50分-1時間ほど長い時間がかかる。KORAIL関係者は「事故復旧と高速列車の運行正常化まで少なからず時間がかかると予想され、できるだけ別の交通手段を利用してほしい」と伝えた。
COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2022年07月02日 11:09
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