韓国の新規コロナ感染者　２０日ぶり１万人超＝海外からの流入急増

【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は２９日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から１万４６３人増え、累計１８３４万９７５６人になったと発表した。新規感染者数が１万人を上回ったのは、今月９日（１万２１５５人）以来２０日ぶり。

　新規感染者数は前日（９８９６人）から５６７人増え、１週間前の２２日に比べると１４８４人多く、２週間前の１５日（９４２８人）と比べても１０３５人多い。

　中央災難（災害）安全対策本部によると、１人の感染者が何人に感染させるかを示す実効再生産数は４月末に０．７まで低下したが、前日には１．０まで上昇した。

　同本部の李基日（イ・ギイル）第１統制官はこの日の会議で「実効再生産数が１を上回ったということは、新型コロナの流行が減少から増加に転じたことを意味する」とし、「変異株の感染が広がっており、夏休みシーズンで移動量が増えているため特に注意が必要だ」と述べた。

　新規感染者のうち、海外からの入国者は２０５人と前日（１１９人）から７２．２％急増した。２００人を上回ったのは２月１日（２１９人）以来約５カ月ぶりで、今月２６日（１３５人）からこの日まで４日連続で１００人を上回っている。

　海外からの入国者の感染は、入国者の隔離免除や国際線航空便の増便などにより入国者が増えたのに伴って増加傾向を示している。

　この日発表された新たな死者は７人で、前日より２人多かった。死者の累計は２万４５３７人。致死率は０．１３％。重症者数は前日から３人減った５９人となっている。