カン・ホスン後遺症’が拡散

女性７人を殺害したカン・ホスン容疑者の残忍な犯行が伝えられる中、韓国社会に不安が広がっている。 女性は「自分も連続殺人の被害者になるかもしれない」という恐怖感を抱き、男性も娘や妻、恋人の安全を心配している。 いわゆる‘ポスト・カン’シンドロームだ。

ストッキング・ブーツ・スカートの着用を避ける女性も増えている。 カン容疑者がストッキングなどに病的な執着を見せたということが警察の調査で明らかになったからだ。

大学生のキム・ジヨンさん（２０、京仁教育大２年）は最近、運動靴・ジーンズ姿で外出している。 キムさんは「カン・ホスン容疑者が髪が長く、ストッキングやブーツをはいた女性を狙ったという話を聞いた翌日からジーンズをはいている。ハイヒールを運動靴に変えたのは、危ない場面に出くわしたときに走って逃げるため」と話した。

オンラインショッピングモールでは護身用品の販売が急増している。 カン容疑者が検挙された２５日以降、護身用品の販売量はオークションが前週比６０％増となり、インターパークとＧＳイーショップはそれぞれ４０％増、１００％増を記録した。 催涙液を噴射するリップスティック型の護身用スプレーと１００デシベル以上の警報音が鳴る護身警報機が特に人気だ。

会食がある日も２次会には行かず帰宅を急ぐ雰囲気だ。 女性が一人でタクシーに乗る場合、恋人や同僚が携帯電話カメラでタクシーのナンバープレートを撮影したり、家に到着するまで通話をしながら安全を確認するという新種‘エスコート’方法も登場している。