３年ぶり開催のユネスコ文化遺産「江陵端午祭」が盛況…行事控えた各地に期待感＝韓国

新型コロナの影響で３年ぶりに正常開催された「２０２２年江陵（カンヌン）端午祭」が大盛況となっている。祭りが開かれている江原道江陵市南大川（ナムデチョン）端午場は毎晩「不夜城」のようだ。

３日に祭りに訪れたキム・ヨンジョンさん（５４、女性）は「久しぶりに開かれる祭りなので、例年よりも多くの人々が集まったようだ」とし「活気があり、楽しい時間を過ごした」と語った。

ユネスコ人類無形文化遺産であり国家無形文化財である千年祝祭江陵端午祭は、指定文化財イベント、民俗遊び、各種体験など１１分野・５１件のプログラムなどが６日まで行われる。４日には花火大会が行われ、夜空を美しく彩った。

特に今年は端午祭史上初めて２０２２江陵端午シルム（相撲）大会が行事場所内の特設競技場で開催される。このためユネスコ人類無形文化遺産の江陵端午祭と農楽、シルムを同じ場所で見ることができる。今年の端午祭は６日に閉幕する。

江陵端午祭委員会のキム・ドンチャン委員長は「新型コロナでいつよりも心身が疲労している江陵市民と観光客のために江陵端午祭を心を込めて準備したので存分に楽しんでほしい」と述べた。

江陵端午祭に多くの観光客が集まると、行事の開幕を控えた自治団体も期待を膨らませている。江原道は６月を「江原道旅行の月」とし、多くの祝祭とイベントを開催する。社会的距離の緩和で増えた観光需要を江原道に引き込んで地域の景気に活力を与える計画だ。

春川（チュンチョン）の南怡島（ナミソム）では１９日まで「アコースティック青春フェスティバル」が開催される。キム・ナリン、Ｇｌｕ、デニムキッズらが４月の公募を通じて選抜された実力ある青春ミュージシャン１９チームの公演を鑑賞できる。

束草（ソクチョ）アバイ村では１７－１９日に「失郷民文化祝祭」が開かれる。北側の故郷を離れて避難してきた失郷民を慰め、失郷民文化を継承・発展させるために始まった祭りでは、北側の無形文化財公演、束草獅子ノリ、束草道門農謡などを見ることができる。また、束草の過去の風景の展示、以北ノリ文化特別展示会も行われる。

１１日、鉄原（チョルウォン）総合運動場では平和観光活性化と２０２４江原冬季青少年オリンピック大会ブームアップのための「ＤＭＺ平和コンサート」を開催する。ユン・ドヒョン・バンドとパク・ジョンヒョン、キム・ホジュン、キム・ソヒョンなど有名歌手が出演する。

江原道は祭りを知らせるために首都圏で開催される多様な博覧会にも参加し、江原道旅行の月を広報している。ソウルロッテワールド内のキッザニアで常設運営中の江原道祝祭広報館では、旅行の月の広報のために江原道のキャラクター「ボミ＆コミ」がグッズ贈呈イベントをする。またＫ－農山漁村フォーラム、ネナラ旅行博覧会などに参加して広報活動を行う。

また、多数の観光客が江原道を訪問できるよう２０２２大韓民国宿泊大展と連係した宿泊割引クーポンを提供する。江原地域で７万ウォン（約７３００円）超過の宿泊施設を事前予約すれば５万ウォンを支援する。

江原道のチョン・ジェヨン国内マーケティングチーム長は「新型コロナで長期間冷え込んだ地域経済が早く回復するよう、さまざまな観光マーケティングをしていく」と述べた。