韓国旅行「コネスト」 待ったら時がやってきた…7回の挑戦の末に「カンヌの男」になった俳優ソン・ガンホ。韓国の芸能ニュース
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待ったら時がやってきた…7回の挑戦の末に「カンヌの男」になった俳優ソン・ガンホ

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俳優ソン・ガンホが「カンヌの男」になって韓国映画の歴史をもう一度書き直した。ソン・ガンホは28日(現地時間)第75回カンヌ国際映画祭で日本の是枝裕和監督の初めての韓国映画『ベイビー・ブローカー』で韓国最初で主演男優賞を受けた。ソンは自身の名前が呼ばれるやいなや、共演した俳優カン・ドンウォンや是枝監督を順に抱き、パク・チャヌク監督とも抱き合った。

25日、韓国取材団とのティータイムで「(ソン・ガンホは)カンヌととても似合う俳優」といった是枝監督の評価が現実になった。同日、『別れる決心』(原題)で監督賞を受けたパク・チャヌク監督は28日閉幕式直後、韓国取材団に会ってソン・ガンホの受賞に対して「待ったら時がやってきた」と評価した。

実際に、ソン・ガンホのカンヌ映画祭訪問は今年で7回目、コンペティション部門出品だけで4回目だからだ。2006年ポン・ジュノ監督の『グエムル -漢江の怪物-』で監督週間に出品されたことを皮切りに、2007年『シークレット・サンシャイン』(コンペティション部門)、2008年『グッド・バッド・ウィアード』(非コンペティション部門)が招待された。2009年パク・チャヌク監督の『渇き』(コンペティション部門)は審査委員賞を受け、2019年ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』はコンペティション部門最高賞にあたるパルムドールを握ったことに続き、今回はソンの番だ。

閉幕式後会見でソン・ガンホは「韓国映画の多様性を鋭意注視して拍手を送り、また声援を送ってくださる皆さんがおられたから良い結果があったのではないかと思う」と韓国コンテンツの多様性と躍動性に受賞の意味を与えた。また、「必ずしも賞を受けるためにある形の演技をして、あるポジションを備えるべきだというのは意味のない話だと思う」とし「俳優は自由でなければならなず、絶えずそのようなことから解放されなければならないと考える。俳優としてとても大事なこと」と答えた。パク・チャヌク監督は「(ソン・ガンホに)『ベイビー・ブローカー』で演技がそんなに良かったんだって? と尋ねたら、『いや、私は助演です。何でもないです』と言ってこのように…」として彼の謙虚な態度をほめた。

是枝監督が脚本まで書いた『ベイビー・ブローカー』は釜山(プサン)のある教会に設置された赤ちゃんポストに捨てられた赤ちゃんをめぐって不法養子縁組のブローカー(ソン・ガンホ、カン・ドンウォン)、赤ちゃんの母親(イ・ジウン)、刑事(ペ・ドゥナ、イ・ジュヨン)の話だ。『パラサイト 半地下の家族』のように多数の俳優の呼吸が絡まっているが、ソン・ガンホが求心点となっている。日本監督が初めて韓国を舞台にして撮影した韓国語映画なので彼が現場で一番上の兄の役割を果たした。

ポン・ジュノ監督は是枝監督が『ベイビー・ブローカー』を撮影する前に「何でもソン・ガンホさんに任せれば大丈夫だ。彼の存在は太陽のようなので現場を明るく照らして撮影はうまくいくだろう」と助言した。ポン監督は『パラサイト 半地下の家族』で「サッカー競技で小さいパス、動作一つだけで競技の水準を変えるメッシやロナウドのようだ」と言ったように彼の能力を評価した。

『ベイビー・ブローカー』のサンヒョン役をソン・ガンホを念頭に置いて書いたという是枝監督は「彼が作り出す人物像は善と悪、両方がすべて入っているし、場面ごとに、台詞ごとに善と悪が微妙に交差する、そのような人物」とし「単色でなく、多彩な色を持っており人物描写が本当に深い」と評価した。『タクシー運転手』のチャン・フン監督は「監督の頭の中にある程度演出的正解があるが、(ソン・ガンホは)常にそれ以上の解答を見せてくれる」と話した。毎度新しいものに挑戦するという原則が今の彼を作ったという評価だ。

韓国俳優のカンヌ・ベルリン・ベニス映画祭での演技賞受賞は1987年ベニス『シバジ』の女優カン・スヨン、2007年カンヌ『シークレット・サンシャイン』の女優チョン・ドヨン、2017年ベルリン『夜の浜辺でひとり』の女優キム・ミニまで4回目だ。男性俳優としてはソン・ガンホが初めてだ。カンヌ主演男優賞を受けたアジア俳優も94年中国映画『活きる』の葛優、2000年香港映画『花様年華』の梁朝偉、2004年是枝監督の日本映画『誰も知らない』で歴代最年少で受賞した柳楽優弥だけだ。ソン・ガンホの受賞がさらに輝く理由だ。

最も韓国的な俳優の受賞という点も意味深い。『ミナリ』の女優ユン・ヨジョンのアカデミー助演女優賞、『イカゲーム』の米国俳優組合賞4冠など韓国的なものが世界的なものになる最近の傾向と軌を一にする。

ソン・ガンホは26年間40編の映画に出演した。演劇俳優時代、ホン・サンス監督の『豚が井戸に落ちた日』(96)でデビューした後、ソン・ヌンハン監督の『ナンバー・スリー』(97)で「ハングリー精神」を強調するごろつき役を演じて大衆的な人気を得た。

『JSA』『復讐者に憐れみを』『渇き』のパク・チャヌク監督、『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』『スノーピアサー』『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督、『クワイエット・ファミリー』『グッド・バッド・ウィアード』『密偵』のキム・ジウン監督、『グリーンフィッシュ』『シークレット・サンシャイン』のイ・チャンドン監督など韓国の代表監督とコメディ・社会的なドラマなどジャンルを行き来して演技してきた。『グエムル -漢江の怪物-』『弁護人』『タクシー運転手』『パラサイト 半地下の家族』まで観客1000万人を達成した映画4編に出演した。
COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2022年05月30日 11:59
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