３月31日　西大邱(ソテグ)駅が開業

2022年３月31日、大邱(テグ)広域市に、高速鉄道が停車する新駅「西大邱(ソテグ)」駅が開業する。

大邱の鉄道は、セマウル号やムグンファ号が停車する「大邱駅」と、高速鉄道KTX、SRTを含めた全ての列車が停車する「東大邱(トンテグ)駅」がターミナル駅の役割を果たしているが、約240万人が居住する大都市・大邱において東側エリアに交通拠点が集中しているため、西側エリアの住民には不便であった。

利用客が急増し、飽和状態に達している「東大邱駅」の機能を分散し、西地区の住民の利便性を高めるべく、「西大邱駅」構想が推進され、2019年に駅舎が着工。約３年の工期を経て開業するに至った。

ただし、KTX・SRTの全列車が停車する「東大邱駅」とは異なり、「西大邱駅」にはKTXとSRTの一部の列車のみが停車。KTXは平日26本(上り13本、下り13本)、週末28本(上り14本、下り14本)、SRTは平日・週末ともに10本(上り５本、下り５本)の列車の運行予定だ。

これは高速鉄道専用線が2015年から「西大邱駅」と「大邱駅」の間で地下化していることに関係し、高速鉄道専用線から外れた地上に設けられた「西大邱駅」に停車するには在来線の線路を利用しなければならず、従来よりも所要時間が長くなるため、一部の列車のみが連絡線を利用して在来線へと移り、停車することになった。

なお、セマウル号やムグンファ号は「西大邱駅」には停車せず、これまで通り「大邱駅」と「東大邱駅」に停車する。

大邱周辺都市を結ぶ広域鉄道計画があり、2024年には亀尾(クミ)～大邱(テグ)～慶山(キョンサン)を結ぶ電車が開通する予定。西大邱駅にも電鉄が停車し、大邱市西部の住民の移動がさらに便利になる予定だ。