韓国の新規コロナ感染者　２日連続30万人上回る＝重症者1,100人超

韓国の中央防疫対策本部は１０日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から３２万７５４９人増え、累計５５３万９６５０人になったと発表した。１日当たりの新規感染者数は過去最多を記録した前日（３４万２４３８人、訂正後）に続き、２日連続で３０万人を上回った。重症・重篤患者は１１１３人に増えた。

新規感染者数は１週間前の３日（１９万８８００人）に比べ約１．６倍、２週間前の先月２４日（１７万７人）比では約１．９倍に上った。

防疫当局は複数の研究機関の試算を踏まえ、今月１２日に新規感染者が約３５万４０００人となりピークに達すると予測したが、この試算には飲食店やカフェなどの時短営業緩和の影響が織り込まれておらず、ピーク時の新規感染者数は見込みより膨らむ可能性もある。

この日発表された重篤・重症患者は前日比２６人増の１１１３人で、３日連続して１０００人を上回った。防疫当局は重症者数が今月中旬・下旬には１７００～２７５０人まで増えるとみている。

全国の重症者用の病床使用率は１０日午前０時時点で６１．１％と、前日比２ポイント上昇した。首都圏（ソウル市、京畿道、仁川市）の使用率５７．１％に対し、首都圏以外は７０．６％と高い。

新たな死者は過去２番目に多い２０６人で、累計死者数は９６４６人となった。

在宅治療（自宅療養）中の人は１２９万４６７３人で前日から７万６１３７人増えた。

新規感染者のうち市中感染者は３２万７４９０人で、地域別では京畿道が８万８１４１人、ソウル市が６万６８５９人、仁川市が２万１９７４人と首都圏が１７万６９７４人（５４．０％）だった。首都圏以外の地域は１５万５１６人。海外からの入国者の新規感染は５９人だった。